話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヨシコン、グリーンエナ、FVC

5/7 15:20 配信

株探ニュース

■ヨシコン <5280>  1,620円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ヨシコン<5280>がストップ高。静岡を地盤に事業用不動産開発やマンションを手掛けるが、足もとの業績は会社側の想定を上回る好調な推移をみせている。不動産投資法人への物件供給や商工業用地の売却が増加し全体収益を牽引、コスト低減への取り組みも結実している。前週2日に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比2.1倍の30億2900万円と急拡大したほか、続く25年3月期についても同利益は前期比22%増の37億円予想と大幅な伸びが続く見通し。また、株主還元も強化し、前期配当は従来計画に4円増額の55円、今期は更に3円増配となる58円を計画している。加えて、発行済み株式数2.82%相当の20万株、金額で3億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表、これらを材料に投資資金が集中する格好となった。

■グリーンエナ <1436>  1,069円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 GreenEnergy & Company<1436>は後場ストップ高に買われた。午後0時50分ごろ、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。現行では保有株数に応じて「QUOカードPay」を1000~3000円分贈呈していたが、変更後は300株以上の保有で一律3万円分を贈呈する。4月末と10月末時点で株式を保有する株主が対象となる。長期保有優待制度は廃止する。今年10月から新たな優待制度の適用を始める。同社は5月1日付で「フィット」から現社名に商号変更した。

■FVC <8462>  578円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 フューチャーベンチャーキャピタル<8462>がストップ高。前営業日となる2日の取引終了後、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。取得期間は7日から8月31日としている。

■セレス <3696>  1,809円  +171 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 セレス<3696>が続急伸。前営業日となる2日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しをこれまでの8億円から12億円(前期比2.7倍)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。持ち分法適用関連会社であるビットバンクが24年1~3月期に純利益を計上する見込みとなったことを受け、持ち分法による投資利益を3億7000万円計上する。今期の売上高の見通しは据え置いた。

■フジ住宅 <8860>  786円  +47 円 (+6.4%)  本日終値
 フジ住宅<8860>は3日ぶりに急反発した。前営業日の2日取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示し、今期の経常利益が前期比0.9%増の67億円となる見通しを示した。経常利益は前期に続き過去最高益を更新する見通しとなっており、買いを誘う要因となったようだ。今期の売上高は同2.2%増の1230億円を見込む。前期と同水準となる4棟の分譲マンションの引き渡しと、未受注在庫の受注促進により、新築戸建ての販売個数の減少の影響を補う方針。土地有効活用事業と賃貸・管理事業の更なる伸長も図る。24年3月期の売上高は前の期比5.0%増の1203億8800万円、経常利益は同15.7%増の66億4300万円だった。同社は前期の期末配当において特別配当3円分を増額して16円(年間配当は30円)で決定した。今期の年間配当予想は27円とした。

■メタリアル <6182>  1,074円  +64 円 (+6.3%)  本日終値
 メタリアル<6182>は5日続伸とジリ高歩調を継続。4月16日にマドを開けて急落したが、その後1000円を割り込んだところで下げ止まり、ソーサーボトム形成から出直り色を強めている。同社は人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスやソフト提供を主力とし、医薬、法務、財務など専門性の高い分野で旺盛なニーズを捉えている。前週2日取引終了後に、同社の子会社ロゼッタが専門文書AI「Metareal AI LLM 2」のデモ動画を公開した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ短期資金の流入が続いている。

■ユーラシア旅行社 <9376>  574円  +34 円 (+6.3%)  本日終値
 ユーラシア旅行社<9376>は年初来高値を更新。連休前2日取引終了後、上期(23年10月~24年3月)連結業績予想について売上高を23億2600万円から20億7200万円(前年同期比2.2倍)へ、最終利益を400万円から1000万円(前年同期9500万円の赤字)へ修正すると発表。第1四半期時点で最終赤字だっただけに損益改善の進展を好感した買いが入った。円安の影響で訪日外国人数は順調に回復しているものの、出国日本人数がコロナ禍前を下回る水準にとどまっているため売上高は従来予想を下回った。一方、利益面では価格転嫁や経費抑制が奏功した。あわせて通期の売上高見通しを52億5000万円から49億円(前期比66.4%増)へ下方修正した。営業利益以下の黒字見通しに変更はない。

■ACSL <6232>  1,011円  +38 円 (+3.9%)  本日終値
 ACSL<6232>が後場に上げ幅を拡大した。7日午前11時半、国内で大型案件を受注したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。納入するのはプラットフォーム機体「PF2」で、受注金額は2億3100万円。納期は今年5月から2029年3月までを予定する。受注先とエンドユーザーは非開示。24年12月期の業績予想には織り込み済みとしている。

■松屋アールアンドディ <7317>  739円  +26 円 (+3.7%)  本日終値
 松屋アールアンドディ<7317>は続伸。午前11時30分ごろ、24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を81億円から84億円(前の期比17.3%増)へ、営業利益を12億円から12億7000万円(同2.1倍)へ増額しており、これを好感した買いが入った。前回予想より為替相場が安定的に推移したほか、ベトナム子会社における新工場が安定的に稼働していることが寄与する。

■TOKYO BASE <3415>  300円  +9 円 (+3.1%)  本日終値
 TOKYO BASE<3415>が3日ぶりに反発した。前営業日となる2日の取引終了後に同社が発表した4月度の月次売上速報によると、既存店売上高は前年同月比3.9%増となった。2カ月連続で前年同月を上回る形となっており、評価されたようだ。国内では全業態で客単価が増加したほか、都心部店舗ではインバウンド需要が堅調だった。中国本土での不採算店舗の退店が完了したことに伴い、全社ベースでは減収となったものの、既存店の海外売上高は同17.7%増と大きく伸びた。

●ストップ高銘柄
 売れるネット広告社 <9235>  2,194円  +400 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 Birdman <7063>  823円  -150 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:5/7(火) 18:29

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