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明日の戦略-意外高となり週間でもプラス、来週は日米中銀イベントに注目が集まる

3/14 17:13 配信

トレーダーズ・ウェブ

現在値
Wスコープ------
トーホー------

 14日の日経平均は大幅反発。終値は263円高の37053円。米国株安を受けて、寄り付きは3桁の下落。しかし、早々に安値をつけてプラス圏に浮上した。半導体株や電線株の一角に非常に強い動きが見られた。前場では上げ幅を3桁に広げても、37000円に接近すると上値が重くなった。しかし、後場はスタートから37000円を上回ると、これより上が定着。上げ幅を300円超に広げて37100円台に乗せる場面もあり、終値でも37000円を上回った。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆8300億円。業種別では非鉄金属、銀行、繊維などが上昇した一方、空運、サービス、空運などが下落した。本決算が好感されたトーホー<8142>が買いを集めてストップ高。半面、今期の営業赤字拡大計画を提示したダブル・スコープ<6619>が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり958/値下がり600。フジクラが全市場の売買代金トップとなって8%を超える上昇。アドバンテストが5%を超える上昇となり、この2銘柄が序盤から全体をけん引するような動きを見せた。三菱重工や川崎重工など防衛関連が大幅高。自己株取得を発表したキヤノンが買いを集めた。資生堂やコーセーなど化粧品株が急伸。上期の決算を発表したビジョナルがストップ高まで買われる場面があるなど値を飛ばした。

 一方、リクルートが商いを伴って2%を超える下落。売買代金上位ではファーストリテイリングや日立が弱かった。川崎汽船など海運大手3社がそろって下落。JAL、ANAの空運大手2社もそろって下落した。ジャックスが観測やリリースを材料に売買停止を挟んで乱高下して3%を超える下落。決算を材料にジャパンM&Aソリューションや3Dマトリックスが急落した。

 日経平均は大幅高。きのう13日は後場に急失速し、きょうは後場に急伸した。きょうの高値37154円はきのうの高値37326円を上回っておらず、きのうの失速がメジャーSQを意識した何らかの動きで、きょうはその反動が出たと捉えるべきなのだろう。それでも、米国株安を受けて大崩れしなかったことは安心材料。3桁の上昇となったことで、週間でもプラスを達成した。今週は一時36000円を割り込んだが、週末値では37000円を上回った。5日線(36896円、14日時点)も上回っているだけに、来週はこの5日線がサポートとして機能するかどうかに注目したい。


【来週の見通し】
 不安定な展開か。18日~19日に日銀金融政策決定会合とFOMCが開催される。今回はどちらも政策変更はないとの見方が多く、結果発表前には手がけづらさが意識されそう。大型案件のJX金属を含めてIPOが多い週となるだけに、値幅を求めた資金はIPO市場に向かうと思われる。トランプ政権の関税政策がインフレを招くリスクがあるだけに、FOMC後のパウエル議長の会見ではリップサービスは期待しづらい。日本は企業が賃上げに積極的であることから、仮に日銀が今回利上げを見送ったとしても、早期の利上げに対する警戒はくすぶり続ける。東京市場は20日が休場で、FOMCの結果を現物市場で消化するのは金曜21日となる。日銀会合後の植田総裁会見で為替が大きく動く可能性もあり、21日の値動きが週の方向を大きく左右することになるだろう。


【今週を振り返る】
 方向感は定まらなかったが週間では上昇した。週明け10日の日経平均は米国株高を好感して上昇したが、11日は場中に4桁安となって一時36000円を割り込むなど底割れに対する警戒が高まった。この日にある程度戻して終えたことから、12日は米国株安を受けても小幅高。一方、13日は一時500円超上昇したにもかかわらず、後場に崩れて小幅な下落と強弱感が入り交じった。メジャーSQ日の14日は売りが先行したものの、早々にプラス転換して200円を超える上昇。節目の37000円を上回り、週間でもプラスを達成した。日経平均は週間では約165円の上昇。週足では4週ぶりに陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、日銀金融政策決定会合(~3/19)、1月第3次産業活動指数、2月首都圏新規マンション発売(3/18)、植田日銀総裁会見、1月機械受注、2月貿易収支、2月訪日外国人客数(3/19)、2月消費者物価指数(CPI)(3/21)などがある。

 企業決算では、サンバイオ、ギフトHD、丹青社、ダブルエー、TENTIAL、アセンテック、トウキョベース、エニグモ、システムディ、ダイワサイクル、tripla(3/17)、アスクル(3/18)、オプトエレ(3/19)、コーセル、サツドラHD(3/21)などが発表を予定している。

 海外の経済指標の発表やイベントでは、中国2月鉱工業生産、中国2月小売売上高、米2月小売売上高、米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月NAHB住宅市場指数(3/17)、独3月ZEW景況感指数、米FOMC、米2月住宅着工件数、米2月建設許可件数、米20年国債入札(3/18)、パウエルFRB議長会見、米1月対米証券投資(3/19)、米10-12月期四半期経常収支、米3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米2月中古住宅販売件数(3/20)などがある。

 米企業決算では、ゼネラル・ミルズ(3/19)、ナイキ、マイクロン・テクノロジー、ファクトセット・リサーチ・システムズ、アクセンチュア、ダーデン・レストランツ(3/20)などが発表を予定している。

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最終更新:3/14(金) 17:13

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