後場コメント No.2　ＴＯＰＰＡＮ、オークワ、豊田合、鴻池運輸、ＷＯＷＯＷ、特殊陶

★12:56　 ＴＯＰＰＡＮ－もみ合い　魚沼市で遠隔医療体制を構築する実証実験開始
　ＴＯＰＰＡＮホールディングス<7911>がもみ合い。同社は2日、新潟県魚沼市のへき地医療における薬局・薬剤師不足の解消を目的に、処方せん薬宅配サービスを活用し、遠隔医療体制を構築する実証実験を開始すると発表した。

　傘下のおかぴファーマシーシステムが提供する処方せん薬宅配サービス「とどくすり」を活用し、魚沼市医療公社の協力のもと市内診療所で実証を行う。へき地医療において必要な人に適切な医療が提供される持続可能な医療アクセスの向上をめざすとしている。

★13:07　 オークワ－後場下げ幅拡大　今期営業益21％増見込む　前期は計画下回り減益
　オークワ<8217>が後場下げ幅拡大。同社は2日13時、25.2期通期の連結営業利益予想を35.0億円（前期比21.2％増）に、年間配当予想を26円（前期は26円）にすると発表した。

　新たな中期経営計画の初年度となることから、「業態の再構築」、「店舗の生産性の向上」などの各施策に取り組むとしている。

　24.2期通期の連結営業利益は28.9億円（前の期比1.3％減）だった。売上高は前期並みだったものの、売上原価率の上昇などにより減益となった。会社計画34.0億円（同16.1％増）を下回った。

★13:12　 豊田合成－4日続落　高圧水素タンクが船舶に採用
　豊田合成<7282>が4日続落。同社は2日、自社で生産する高圧水素タンクが、水素エネルギーなどで航行する国内初の旅客船に採用されたと発表した。
　
　同製品は、同社とトヨタ自動車<7203>が開発した水素貯蔵技術を応用しており、商船三井<9104>グループなどが出資するＭＯＴＥＮＡ－Ｓｅａの旅客船に搭載されたとしている。

　なお、株価への好影響は限定的となっている。

★13:28　 鴻池運輸－岩井コスモが目標株価引き上げ　収益力向上に向けた取り組みが進展
　鴻池運輸<9025>が底堅い。岩井コスモ証券では、収益力向上に向けた取り組みの進展などを評価。投資判断は「A」を継続、目標株価を2600円→2800円に引き上げた。

　岩井コスモでは、コロナ禍で大きなダメージを受けた空港関連は未だ回復途上だが、中計の基本方針である収益力の向上に全社を挙げて継続的に取り組んだことで、全体の営業利益はコロナ前の水準を超えていると指摘。今後は空港関連の回復が本格化、建設業界の2024年問題に貢献する独自のサービスやインド事業なども貢献して、新たな成長ステージが期待できるとしている。

★13:41　 ＷＯＷＯＷ－続落　3月度の加入件数1万4049件純増
　ＷＯＷＯＷ<4839>が続落。同社は2日、2024年3月度の加入件数は1万4049件の純増だったと発表した。24.3期の累計正味加入は246万7112件（前の期比3.6％減）となった。

　同月はKis-My-Ft2 -For dear life-や欧州サッカーUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント、連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」が新規加入につながったとしている。
　
　なお、株価への好影響は限定的となっている。

★14:03　 日本特殊陶業－底堅い　セラミック製品の水素焼成試験を開始
　日本特殊陶業<5334>が底堅い。同社は2日、水素を燃料とした水素燃焼試験炉によるセラミック製品の焼成の試験を2024年4月より開始すると発表した。
　
　水素燃焼用バーナーを使用したセラミック製品の焼成検討を進め、将来的には量産適用し、2050年カーボンニュートラルをめざすとしている。