＜米国株情報＞アマゾン、従業員１万４０００人削減へ―ＡＩ導入で経営スリム化図る

　オンライン小売大手アマゾン・ドットコム＜ＡＭＺＮ＞は２８日、従業員全体の約４％に相当する１万４０００人の人員削減を発表した。

　ベス・ガレッティ上級副社長（人事担当）は今回の人員削減について、ＧＡＩ（複数の領域にわたった問題の解決が可能な人工知能、汎用人工知能）を含む投資拡大に伴い、「組織をよりスリム化、官僚主義的な組織から脱却させるためだ」としている。

　人員削減は、レイオフのほか、退職に伴う新規採用も控える。削減対象はクラウド部門を始め、食料品やビデオゲーム、人事、サステナビリティー・コミュニケーション、広告、デバイスなどほぼすべての分野に及ぶもようだ。

　また、ガレッティ氏は「主要な戦略的分野での採用を継続するとともに、階層構造の見直し、所有権の拡大、効率性の向上を実現できる新たなポジションを探していく」と述べており、今後も人員削減を進めたい考え。一部報道ではアマゾンの人員削減は最大３万人に達する可能性があると報じている。

　経済専門チャンネルＣＮＢＣによると、アマゾンのアンディ・ジャシーＣＥＯ（最高経営責任者）は６月、従業員向けメッセージで、「現在行われている業務の一部は人員削減が必要となり、他の業務は人員増加につながる」と述べ、生成ＡＩの導入により、従業員数がさらに減少すると指摘している。

＜関連銘柄＞
　ＮＡＳＤ投信 <1545> 、ＮＹダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547> 、
　ＳＰＤ５００ <1557> 、ＮＹダウ <1679> 、ＮＹダウブル <2040> 、
　ＮＹダウベア <2041>

提供：ウエルスアドバイザー社