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<新興国eye>前週のロシア株、原油高や通貨ルーブル高、海外株高を受け4週続伸=BRICs市況

4/22 9:18 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(15-19日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の19日終値は前日比1.13%高の1173.68、前週比では12日終値比0.70%高と、4週続伸した。
 
 週明け15日は指数が上昇。翌16日は5営業日ぶりに反落、17日も続落した。18日は反発。
 
 週前半は、海外市場が堅調となり、ロシア市場でも買いが優勢となったが、原油価格が下落したため、上げは限定的となった。イスラエル・イラン紛争は拡大しないという観測が背景。また、通貨ルーブル安や、米英によるロシアのアルミ・銅・ニッケルなど金属セクターへの制裁発表も嫌気された。その後は、海外市場が軟調となり、一部銘柄に利食い売りが広がった。また、米英の制裁発動により、アルミ地金生産で世界最大手UCルスアルの売り上げが36%減少するとの思惑で売られ、下げを主導。
 
 週後半は、ブレント原油先物が1バレル当たり88.5ドルと、90ドルを割り込んだことが嫌気され、売りが一段と強まった。金鉱山大手セリグダルが弱い23年通期決算と金価格の低迷を受け、急落、下げを主導。その後は、海外株高に加え、原油価格が持ち直したことやルーブル高となったことが支援材料となった。
 
 週末19日は続伸。原油価格が88ドルを超えたことが好感され、買いが広がった。イスラエルのイラン領土への報復攻撃が背景。
 
 今週(22-26日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える24日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や25日の米EIA週間石油在庫統計、さらにはロシア中銀の金融政策決定(26日)も注目される。主な経済発表の予定は24日の3月鉱工業生産や26日の3月失業率と3月小売売上高など。指数は1130-1200のレンジの動きが予想される。
 
<関連銘柄>
 RTS連動 <1324> 、WTI原油 <1671> 、ガス <1689>
 原油 <1690> 、野村原油 <1699>
 
提供:ウエルスアドバイザー社
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:4/22(月) 9:18

ウエルスアドバイザー

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