話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、QPS研究所、レンゴー

3/4 15:14 配信

株探ニュース

■さくらインターネット <3778>  8,860円  +1,500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 さくらインターネット<3778>が続急騰。日経平均株価が約34年ぶりに史上最高を更新した前々週22日に上場来高値を更新したが、きょうまでの7営業日合計で3590円の急騰をみせた。米国ではエヌビディア人気が一段と加速しており、同社株は時価総額で2兆ドルを突破、周辺の人工知能(AI)関連株も軒並み値を飛ばしている。生成AI市場の拡大を背景に足もとでAIサーバーの注文が殺到している状況にあり、東京市場では同関連テーマの最右翼に目される同社株への投資資金流入が止まらない状況となっている。

■QPS研究所 <5595>  3,295円  +500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 QPS研究所<5595>はストップ高。前週末1日の取引終了後、防衛省から新たに宇宙領域の活用に必要な共通キー技術の先行実証に向けた衛星の試作を受注したと発表したことが好感された。受注金額は56億4900万円で、納期は28年5月期中を予定しているという。なお、同案件の受注により生じる見込み先行費用が24年5月期業績に与える影響は、既に業績予想において想定した不確実性などの想定の範囲にとどまると見込んでいる。

■レンゴー <3941>  1,055.5円  +58.5 円 (+5.9%)  本日終値
 レンゴー<3941>が3日ぶりに急反発した。前週末1日に段ボール、紙器製品を値上げすると発表。収益押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。4月1日納品分より、現行から10%以上の価格改定を行う。物流コストや労務費などコストアップ要因が発生するなか、同社はコストダウンに取り組んできたが、自助努力のみでカバーすることは極めて困難な状況と判断した。

■三越伊勢丹 <3099>  2,210.5円  +96.5 円 (+4.6%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅高で昨年来高値を更新。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比26.4%増となったことが好感された。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心にジャケットやブルゾンなどの春物アウターなどが好調に推移し、ハンドバッグや財布などの革小物、化粧品などの売り上げも伸長。また、得意先向けのイベントやバレンタイン関連イベントなども好調だった。同社をはじめ、大手百貨店は軒並み増収基調を継続しており、J.フロント リテイリング<3086>は同21.8%増、高島屋<8233>は同17.5%増、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は同24.7%増だった。

■泉州電業 <9824>  4,030円  +175 円 (+4.5%)  本日終値
 泉州電業<9824>が後場急上昇。午後2時ごろ、24年10月期の連結業績予想について、売上高を1310億円から1320億円(前期比5.6%増)へ、営業利益を87億円から92億円(同10.0%増)へ、純利益を61億5000万円から66億円(同11.5%増)へ上方修正したことが好感された。電線の主材料である銅価格が高値で推移したことに加えて、自動車向け及び建設・電販向け売り上げが増加していることが要因。なお、同時に発表した第1四半期(23年11月~24年1月)決算は、売上高337億4400万円(前年同期比13.4%増)、営業利益26億4300万円(同23.1%増)、純利益19億5800万円(同28.8%増)だった。

■パークシャ <3993>  6,610円  +210 円 (+3.3%)  本日終値
 PKSHA Technology<3993>が大幅続伸。前週末1日の取引終了後、子会社PKSHA Workplaceが立命館大学と共同で、大学向けチャットボット上に「生成AIを用いた、学びのコンシェルジュ」(探究型AIコンシェルジュ)機能を開発したと発表しており、好材料視された。PKSHA Workplaceは23年7月にデジタルキャンパスコンソーシアム構想を掲げ、AI対話エンジンや共通FAQプラットフォームなどを活用した大学のDXに取り組んでいる。今回開発した「探究型AIコンシェルジュ」はこの構想の一環として、産学共同研究結果に基づき開発されたもので、学びにおける個人の志向にもとづいた意思決定を支援するために、履修科目などの提案を行うコンシェルジュとして、学生の学びを拡張する支援を行う。

■インフォマート <2492>  446円  +14 円 (+3.2%)  本日終値
 インフォマート<2492>が大幅続伸。1日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資ファンド、シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズの保有割合が19.24%から20.34%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり得るとしており、報告義務発生日は2月22日となっている。

■東京エレクトロン <8035>  39,290円  +910 円 (+2.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が総じて高い。前週末の米国株市場では米10年債利回りの低下を背景にハイテク株に物色の矛先が向き、特にエヌビディアをはじめとする生成AI・半導体関連セクターに投資資金の流入が顕著となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.3%高と急伸をみせており、この流れを東京市場でも引き継いでいる。エヌビディアは時価総額が2兆ドルを突破し、リスクオンの色が一段と強まっている。

■三井不動産 <8801>  4,234円  +90 円 (+2.2%)  本日終値
 三井不動産<8801>が3日続伸し上場来高値を更新。前週末1日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、25年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視された。毎年3月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてららぽーとや三井アウトレットパークなどの施設や三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall」などで使える三井ショッピングパークポイントを1000~1万2000ポイント贈呈する。また、長期保有者優待制度として追加ポイントを贈呈するとしている。

■良品計画 <7453>  2,444円  +36 円 (+1.5%)  本日終値
 良品計画<7453>が3日続伸。午前10時ごろ、生活協同組合コープかがわ(香川県高松市)及びヤマナカ<8190>への「無印良品」の商品供給を開始し、スーパーマーケットへの商品供給を拡大すると発表したことが好感された。今回のスーパーマーケットへの商品供給拡大は、全国津々浦々で日常の基本を支える商品・サービスを提供することを目指したもの。コープかがわが運営する2店舗、ヤマナカが運営する4店舗で7日から順次商品供給を開始し、店内一画での販売を行うとしている。なお、スーパーマーケットへの商品供給は、沖縄のサンエー<2659>、北陸のアルビス<7475>、近畿の平和堂<8276>に行っており、今回は四国、東海地方での初の取り組みとなる。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/4(月) 18:33

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