前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

3/5 5:20 配信

株探ニュース

■KeePer <6036>  5,390円 (-940円、-14.9%)

 東証プライムの下落率トップ。KeePer技研 <6036> [東証P]が3日続急落。前週末1日取引終了後にキーパーラボ運営事業の2月度の月次売上高を発表し、既存店売上高は前年同月比11.9%減だった。これまで前年比プラスが続いていただけに、マイナスとなったことを失望した売りが出た。既存店ベースの来店台数は同24.1%減、平均単価は16.1%増だった。また、全店売上高は同1.8%減だった。

■DyDo <2590>  2,824円 (-286円、-9.2%)

 東証プライムの下落率3位。ダイドーグループホールディングス <2590> [東証P]が3日続急落。前週末1日の取引終了後に発表した24年1月期連結決算は、売上高2133億7000万円(前の期比33.2%増)、営業利益37億3200万円(同5.3倍)、純利益44億2300万円(前の期5億700万円の赤字)となったが、11-1月期では営業赤字幅が拡大しており、これを嫌気した売りが出たようだ。主力の国内飲料事業で子会社ダイドードリンコとアサヒ飲料との自動販売機事業に関する包括的業務提携により、23年1月にダイナミックベンディングネットワークを設立した子会社増加効果があったことに加えて、22年10月と23年5月に実施した価格改定の効果、23年11月に実施した自販機チャネルにおける価格改定の効果があったことなどが牽引した。ただ、依然として容器・包装価格やエネルギーコストの高騰による影響や、海外飲料事業での、超インフレ会計適用による会計上の調整も影響した。なお、25年1月期業績予想は、トルコ飲料事業に関して為替及びインフレ率の見通しが不透明で合理的な影響額を算出することが困難であるとして未定としている。

■伊藤園 <2593>  3,829円 (-369円、-8.8%)

 東証プライムの下落率4位。伊藤園 <2593> [東証P]が急反落。前週末1日取引終了後に発表した23年5月-24年1月期連結決算は、売上高が前年同期比5.4%増の3462億5100万円、営業利益が同37.1%増の217億5800万円だった。良好な決算内容だったものの、材料出尽くしとの見方から目先売りが先行する展開となった。主力商品の「お~いお茶」を含むリーフ・ドリンク関連事業が伸びたほか、コーヒーチェーン「タリーズコーヒー」を運営する飲食関連事業も好調だった。通期の増収増益見通しは据え置いている。

■日本コークス <3315>  117円 (-10円、-7.9%)

 東証プライムの下落率5位。日本コークス工業 <3315> [東証P]が7日ぶり急反落。前週末1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1590億円から1369億円(前期比21.3%減)へ、営業利益を63億円から43億円(前期3億9700万円の赤字)へ、純利益を25億円から18億円(同10億7500万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。コークス事業における設備トラブルなどが下期以降、増加傾向にあり、生産量及び販売量の減少が想定以上となる見通しであることが要因としている。

■ディーエヌエ <2432>  1,403円 (-92円、-6.2%)

 東証プライムの下落率10位。ディー・エヌ・エー <2432> [東証P]が急反落。1日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズの保有割合が7.35%から6.23%に低下したことが判明しており、需給思惑が和らいでいるようだ。なお、報告義務発生日は2月29日としている。

■三和HD <5929>  2,566.5円 (-110.5円、-4.1%)

 三和ホールディングス <5929> [東証P]が4日ぶり大幅反落。SMBC日興証券が1日付で投資判断を「1」から「2」へ引き下げたことが売り材料視された。同証券では、目標株価は2400円から2550円に引き上げたが、直近の株価上昇やセクター内の相対評価を踏まえて投資評価を見直したとした。23年3月期から24年3月期にかけて米州事業の価格効果が寄与して業績は急伸長したが、25年3月期業績は踊り場になるとみている。

■コメリ <8218>  3,360円 (-135円、-3.9%)

 コメリ <8218> [東証P]が11日ぶり大幅反落。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の月次状況で、既存店売上高が前年同月比0.4%減と7ヵ月連続で前年割れとなったことが嫌気された。セメントや機械釘などのプロ向けの消耗品や庭園資材・除草関連商品などの外作業用品は堅調だったものの、1月に続いて暖冬と昨年の寒波の影響を受け、水道管の凍結対応商品や暖房用品・灯油などの季節関連商品の販売が苦戦した。なお、全店売上高は同0.7%増だった。

■NXHD <9147>  7,822円 (-217円、-2.7%)

 NIPPON EXPRESS ホールディングス <9147> [東証P]が4日ぶり反落。前週末1日、株式の売り出し決議を発表した。需給面での悪影響を警戒した売りが優勢となったようだ。売り出し株数は421万6600株で、売り出し人は日野自動車 <7205> [東証P]、SOMPOホールディングス <8630> [東証P]傘下の損害保険ジャパン、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]傘下の三菱UFJ銀行、いすゞ自動車 <7202> [東証P]など。売り出し価格は11日から13日までの間のいずれかの日に決める。NXHDは同時に自社株買いも発表した。取得総数160万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.82%)、取得総額100億円を上限に実施する。取得期間は4月11日から7月31日までとする。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース(minkabu PRESS)

株探ニュース

関連ニュース

最終更新:3/5(火) 5:33

株探ニュース

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング