前場コメント No.9　北海工、ＪＡＬ、日清オイリオ、ウェルスナビ、タカラスタン、東武

★10:28　 北海電気工事－急騰　親子上場解消の思惑で買いか　一部メディアで連日の売却報道
　北海電気工事<1832>が急騰。親子上場解消の思惑から買われているもよう。

　一部メディアにおいて、三菱商事<8058>による日本ＫＦＣホールディングス<9873>株の売却、アルプスアルパイン<6770>によるアルプス物流<9055>の売却が連日で報じられた。入札による売却としており、報道を受けて28日は日本ＫＦＣがストップ高、きょうはアルプス物流に買いが殺到している。

　このごろは事業再編などが活発化しており、北海道電力<9509>の傘下である同社に対しても思惑から買いが入っているようだ。三菱商事<8058>系の三菱食品<7451>、三菱化工機<6331>なども高い。

★10:29　 ＪＡＬ－底堅い　奄美瀬戸内町と共同でドローン運航会社を設立
　日本航空<9201>が底堅い。同社は29日、2023年11月30日に鹿児島県大島郡瀬戸内町と共同で設立したドローン運航事業会社、奄美アイランドドローン（鹿児島県大島郡瀬戸内町）において、奄美瀬戸内町におけるドローンを活用した住民向けサービスを2024年2月29日より開始すると発表した。

　「奄美アイランドドローン」は、瀬戸内町の二次離島を含む町域の地理と輸送物資の特性に適応すべく、航続距離や積載重量に優れる大型物流ドローン「FAZER R G2」を使用した機体運航を担うという。
　
　なお、同社による運航支援として、目視外遠隔操縦をはじめとして、高度なドローン運航管理や安全管理に係るノウハウ提供のほか、開業フェーズにおいては操縦者人材の派遣も受けながら、安全・安心なドローン運航事業を遂行していくとしている。

★10:34　 日清オイリオ－新高値　5月からオリーブオイル値上げ　業務用は最大80％
　日清オイリオグループ<2602>が新高値。同社は28日、家庭用と業務用オリーブオイルを値5月納入分より値上げすると発表した。

　価格改定率は家庭用が23％～64％、業務用が60％～80％となる。主要生産地である欧州での熱波や干ばつの影響による記録的な減産を受け、オリーブオイルの需給がひっ迫している。依然として主要生産地での降雨不足が続いており、生産量の回復に見通しがつかないことから現状の価格水準を維持することが困難としている。

★10:38　 ウェルスナビ－東海東京が目標株価を引き上げ　株式市場の上昇が追い風
　ウェルスナビ<7342>が小幅安。東海東京調査センターでは、株式市場の上昇が追い風と指摘。投資判断は「Outperform」を継続、目標株価は1620円→2690円に引き上げた。

　東海東京では、24/12期は営業収益が103億円（前年比26.1％増）、営業利益が6億円（同9.0％増）と予想。新しいNISA制度開始に伴う効果等、営業利益の小幅増益は、積極的なコスト投下を見込むことによるという。営業利益は広告宣伝費を除くベースでは44億円（同30.7％増）と順調とみている。25/12期の予想は、営業収益が129億円（前年比25.2％増）、営業利益が7億円（同15.8％増）、広告宣伝費を除く営業利益は57億円（同29.5％増）。資産形成への関心の高まりや新しいNISA制度への対応、広告宣伝費の積極投下により、預かり資産が伸長し、営業収益の拡大が続くとみている。


★10:46　 タカラスタンダード－底堅い　202万株の自己株を消却　割合は2.87％
　タカラスタンダード<7981>が底堅い。同社は28日、202万1100株の自己株を消却すると発表した。消却予定日は3月15日。消却前の発行済株式総数に対する割合は2.87％となる。
　

★10:52　 東武鉄道－ＭＳＭＵＦＧが目標株価を引き上げ　中計最終年度は自社株買い実 施を予想
　東武鉄道<9001>が反落。モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券では、中計最終年度は自社株買い実施を予想。投資判断は「Equal-weight」を継続、目標株価を4000円か4300円に引き上げた。

　モルガン・スタンレーＭＵＦＧでは、25/3期はコロナ関連業務の剥落により前期比4.3%の小幅増益に留まり、現状P/Bは過去10年平均を上回って割安感はないと指摘。計画を上回る業績、財務体質の改善から自社株買い実施の可能性があり、仮に実施すれば短期株価にポジティブとみている。