月の年金約12万円「メルカリで、自分のコレクションを切り崩している」62歳男性の老後の暮らし
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、岐阜県在住62歳男性のケースをご紹介します。
◆回答者プロフィール
回答者本人:62歳男性
同居家族構成:本人、妻(59歳)
居住地:岐阜県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:400万円
現在の資産:預貯金300万円、リスク資産30万円
これまでの年金加入期間:不明
◆現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万3094円(繰り上げ受給)
老齢厚生年金(厚生年金):7万4688円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:給与収入120万円(年額)
◆「昔と比べて年金はかなり減額されているのでは」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。
その理由として「昔と比較しますと、年金はかなり減額されていると思います(2025年の国民年金支給額は3年連続で上昇しています)。子ども世代には、目も当てられないほどの現実が待ち受けているのでは」と不安を募らせます。
ひと月の支出は約「13万円」。現在繰り上げ受給している年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
◆「年金を受給しながら仕事」
限られた年金額でやりくりするために、極力「生活内容を質素にして節約」しているという投稿者。
現在は年金を受給しながら仕事をしているそうで、「仕事は嘱託で、連絡があった時に勤務しております」とのこと。
くわえて、「最近はメルカリを子どもに教えてもらい、自分のコレクションを切り崩し」て小遣いの足しにしているとあります。
◆「老後資金2000万円問題はうそではない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「もっと年金について勉強して、毎日こまめに貯金をしておくべきだった。政府が言っていた老後資金2000万円問題は、あながちうそではないと思う」と後悔をにじませます。
今後の生活については「政府の財源が少なくなっていき、年金額が更に減額されるのではないかと不安」とコメント。
いっぽうで「年金が入ってきた日には、妻と外食を楽しみます」と老後生活の喜びも教えてくれました。
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
あるじゃん(All About マネー)
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最終更新:4/2(水) 20:05