前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

4/4 5:20 配信

株探ニュース

■ファストリ <9983>  45,410円 (-1,570円、-3.3%)

 ファーストリテイリング <9983> [東証P]が大幅反落。2日の取引終了後に発表した3月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比1.5%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月を通して気温が低く推移したことで、春物商品の販売が伸び悩んだ。内訳では客単価は同6.7%増と上昇したものの、客数が同7.7%減と減少に転じた。

■ナガイレーベ <7447>  2,330円 (-52円、-2.2%)

 ナガイレーベン <7447> [東証P]が続落。2日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を178億円から172億円(前期比0.1%増)へ、営業利益を46億1500万円から44億円(同4.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。前年同期に商品価格改定前の駆け込み需要が発生した影響が大きく、上期業績が計画を下回ったことが要因としている。なお、第2四半期決算は売上高73億9200万円(前年同期比6.8%減)、営業利益16億800万円(同13.5%減)だった。同時に、上限を50万株(発行済み株数の1.57%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は4月3日から9月30日までで、今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行のためとしている。

■日経レバ <1570>  29,465円 (-575円、-1.9%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が反落。一時2万9100円台まで水準を切り下げ、2万9000円大台攻防の様相を示した。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期値幅取り狙いの売り買いが錯綜する傾向がある。きょうは、前日2日の欧米株安を受けて朝方取引開始直後から日経平均に大きく売りが先行、これに日経レバも追随する形となった。信用取組は直近売り残が減少する一方、買い残が増加しており需給面でやや緩んでいるものの、直近信用倍率は1.13倍となお売り買い拮抗の状態にある。また、日証金でも貸借倍率1.16倍とがっぷり四つの状態で、投資家の強弱観対立を物語っている。

■アダストリア <2685>  3,680円 (-50円、-1.3%)

 アダストリア <2685> [東証P]が3日続落。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.8%減となり、25ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。気温が上昇するとともに、月中旬以降は春夏商品の販売が堅調に推移したものの、気温が低かった上旬に販売が伸びなかったことが響いた。なお、全店売上高は同0.6%増だった。

■SBG <9984>  8,687円 (-109円、-1.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日続落。3月22日以降は前日比で上昇した日がなく、直近ではフシ目の25日移動平均線を下抜ける動きとなっており、目先リスク回避の売りを誘ったようだ。前日2日の米国株市場ではNYダウが一時500ドルを超える下げを見せるなど荒れた値動きだが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も軟調で25日移動平均線を絡めた攻防となっている。米ハイテク株への投資に積極的な同社はナスダック指数との株価連動性が高く、足もと風向きは逆風が意識されやすい。同社が出資する英半導体設計アーム・ホールディングス の株価も前週から調整色を強めていることで、これもネガティブに作用した形だ。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/4(木) 5:33

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