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<新興国eye>前週のロシア株、海外株安や利食い売り、ルーブル安を受け3週ぶり反落=BRICs市況

3/18 9:39 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(11-15日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の15日終値は前日比1.19%安の1119.66、前週比では7日終値比2.80%安と、3週ぶりに反落した。
 
 週明け11日は指数が上昇。12日は6営業日ぶりに反落、14日まで3日続落した。
 
 週前半は、ブレント原油先物が1バレル当たり82ドルを割り込んだものの、緩やかながら上昇勢いを維持、5営業日続伸となった。個別銘柄では鉄鋼・石炭大手メチェルと石油大手ルクオイル、資源大手ポリメタルが堅調となり、上げをけん引。ただ、海外株安が嫌気され、上値が重い展開となった。その後は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。ルーブル安も嫌気された。ただ、原油価格が82ドル台に回復したため、下値は限られた。
 
 週後半は、引き続き利食い売りが強まった。また、ロシア中銀が最新の経済予測で、24年のインフレ見通しを従来予想の4.9%上昇から5.2%上昇に引き上げたことも嫌気された。メチェルとルクオイルが下げをけん引。ただ、ウクライナ軍がロシアの石油精製所をドローン攻撃したことを受け、原油価格が83ドルを超えたため、下げ止まった。その後は、利食い売りに押される展開が続いた。航空大手アエロフロートと金融大手ズベルバンク(ロシア連邦貯蓄銀行)が下げを主導。ただ、原油価格が85ドル超に加速したため、相場が下支えられた。
 
 週末15日は4日続落。ルーブル安に加え、原油価格が85ドルを割り込んだことが嫌気され、売りが強まった。また、石油開発大手タトネフチが四半期決算で利益が予想を下回ったことから売られ、下げをけん引。
 
 今週(18-22日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、中東・紅海でのイエメン武装勢フーシ派による船舶攻撃、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える20日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や21日の米EIA週間石油在庫統計、さらにはロシア中銀の金融政策決定会合(22日)も注目される。主な経済発表の予定はない。指数は1100-1150のレンジの動きが予想される。
 
<関連銘柄>
 RTS連動 <1324> 、WTI原油 <1671> 、ガス <1689>
 原油 <1690> 、野村原油 <1699>
 
提供:ウエルスアドバイザー社
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:3/18(月) 9:39

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