後場コメント No.2　前田工繊、東芝テック、富士通、味の素、ｙｕｔｏｒｉ、ＴＩＳ

★12:44　 前田工繊－東海東京が目標株価を引き上げ　BBSホイールの伸びが続く見通し
　前田工繊<7821>が続伸。東海東京調査センターでは、土木資材の堅調な推移、BBSホイールの伸びが続くと見込む。投資判断は「Outperform」を継続、目標株価は4100円→4800円に引き上げた。

　24/6期業績について、会社側は当初計画を上方修正し売上高545億円（前年比8.6％増）、営業利益101.0億円（同 18.9％増）としているが、東海東京でも前回予想を上方修正。売上高562億円、営業利益108.9億円と会社計画は保守的で上振れするとみている。24/6期下期もBBSホイールのOEM増加に加え、土木資材が災害復興・復旧関連や高速道路などの更新・補修に伴い堅調に推移する見通し。25/6期および26/6期は増収増益が続くと見込んでいる。

★12:45　 東芝テック－3日ぶり反落　ＡＩＱと資本業務提携　飲食店のDX推進へ
　東芝テック<6588>が3日ぶり反落。同社は7日、特許技術AIで新たな産業DXを実現するＡＩＱ（東京都文京区）と、飲食店のDX推進を基本戦略とした資本業務提携を開始したと発表した。
　
　同提携では、ソーシャルメディア投稿データによる消費者の属性・興味・思考を分析する特許AIである「Profiling AI」と、POSシステムのデータを組み合わせることで、飲食店のターゲット層の特定や、オンラインからオフラインへの誘導など、集客の自動化や店舗運営の効率化の向けた取り組みを推進するとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★12:47　 富士通－5日続伸　2次元画像から人や物体を動的かつ高精度に3次元化する技術を共同開発
　富士通<6702>が5日続伸。同社は7日、米国のカーネギーメロン大学と2022年2月に開始したソーシャルデジタルツインの共同研究の一環で、固定設置の1台の単眼カメラから得られる画像に映る物体をAIによって3次元に変換しデジタル化することで人や物体の3次元形状や位置を高精度かつ動的に再構築する技術を2024年2月に開発したと発表した。
　
　同技術を活用することで、人や車が密集する場面で撮影された画像を、匿名化したうえで3次元上へ動的に復元し、監視カメラでは捉えきれなかった交通事故の原因などの潜在的な課題の可視化を実現するという。

　今後両者は、適用シーン拡大に向けて、交通だけでなくスマートシティなどにおける有用性も検証し、2025年度までに技術の実用化をめざすとしている。

★12:49　 味の素－丸三が新規に「買い」　半導体市場回復によるABF需要増に期待
　味の素<2802>が3日続伸。丸三証券では、25.3期の半導体市場回復によるABF（味の素ビルドアップフィルム）需要増に期待。投資判断は新規に「買い」とし、目標株価を7000円に設定した。

　丸三では、主要なパソコンなどでほぼ100％のシェアをもつ半導体パッケージ用層間絶縁材料（ABF）が、今後は半導体市場の回復・成長とともに需要も拡大すると予想。また、調味料・食品、冷凍食品セグメントでは値上げの効果などにより収益性が向上しており、海外を中心とする業績拡大も見込んでいる。

★12:58　 ｙｕｔｏｒｉ－後場下げ幅縮小　ストリートブランド「My Sugar Babe」　ルクア大阪に出店
　ｙｕｔｏｒｉ<5892>が後場下げ幅縮小。同社は7日12時、展開するストリートブランド「My Sugar Babe (マイシュガーベイブ) 」について、大阪駅直結の駅型商業施設「ルクア大阪」に実店舗をオープンすると発表した。

　関西初となる店舗の内装は、2024年2月に関東でオープンした「ららぽーとTOKYO-BAY店」とは趣向を変え、海を連想させるような空間を演出したとしている。

★13:04　 ＴＩＳ－続伸　富山県と生成AIおよびマルチモーダルAI活用した働き方改革の実証実験を実施
　ＴＩＳ<3626>が続伸。同社は7日、グループのインテックが富山県とともに生成AIとマルチモーダルAIを活用し、自治体職員の書類検索の効率化・働き方改革を推進するための実証実験を2023年9月-2024年3月にかけて実施したと発表した。

　インテックは今回の実証実験の結果をふまえ、これまで自治体業務で培った知見と最新の技術を組み合わせることでサービスの価値を高め、他団体へもサービス展開していく予定だとしている。