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投稿コメント一覧 (27コメント)

  • コロナ禍で思う」効率のみを追う危険性

     新型コロナウイルスの世界的感染拡大=パンデミックになって以来、半年近くが経過した。世界的には感染拡大は収まらず、感染者1千万人、死者も50万人を超えている。わが国では緊急事態宣言を受け、国民が自律的な行動(自粛)を行ったことにより収束へと向かったように見えたが、最近は再び感染者が増加傾向にあるのは残念だ。感染者の増加は経済活動により、人と人との接触度が増えたからだとされるが、経済活動をこれ以上抑え込むことが不可能なのは明らかであり、感染予防と経済活動をいかに両立させるかが問われている。同時にコロナ禍で明らかになった弱点をいかに克服するかも重要な課題だろう。
     国民が真っ先に直面した弱点の一つが国民の健康と生命を守る医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さであろう。感染防止のためにマスク着用が推奨されたが、入手困難であったのにびっくりした人は多かったと思うが、マスクの80%、人工呼吸器の90%を輸入に頼っていることを知った時にはまたびっくりした。経済のグローバル化の中で効率性を追求してきた結果である。アメリカは朝鮮戦争に際して制定された「国防生産法」を復活させ、医療品や医療器具の生産を命じたが、日本はそうはいかない。今後は国民の生命と健康を守るための物品は国内で生産し備蓄しておくことが必須だろう。それとは逆に、日本のメーカーが生産したPCR全自動検査装置が、外国で盛んに活用され威力を発揮しているのに、国内ではほとんど使用されていないのは皮肉なことである。岩盤規制のさせることなのだろうか。
     検査の最前線である保健所が決定的に少なくなっていたことにも驚いた。医療は公衆衛生、保健・予防、治療から成り、国民の健康を守るためには公衆衛生と保健予防こそが重要だと習った記憶があるが、こうした分野は利益が上がらないとして切り捨てられてきた結果らしい。病気にかかってから直す(治療)のではなく、病気にかからない社会・環境をつくり、予防を徹底することが重要であることを再確認すべき時だろう。安心して生活できる医療体制を構築するためのコストなら国民は文句を言わないはずだ。
     景気の後退の中で真っ先に解雇や雇い止めに遭っているのが非正規・派遣社員だ。生産性を上げるためには日本的終身雇用は時代遅れとされ、効率化のために雇用の流動化を追求した結果である。行き過ぎた効率化は危険である典型例だ。
     コロナ禍はわが国の社会的・経済的矛盾を暴き出したが、この矛盾・問題のわが国にふさわしい方法での解決が問われている。。もちろん、今最も求められているのはワクチンの開発と実用化だ。こうした中、大阪大発のベンチャー企業が国内初となるワクチンの臨床実験を始めた。一刻も早い実用化を待ちたい。
    (青森大学名誉教授 末永洋一)

  • おはようございます。
    PSSの追い風となればいいですね。

  • 政府は海外との段階的な往来再開に向け、入国時に空港で行うPCR検査の能力を9月中に1日当たり1万人規模に増強する方針を固めた。中国や韓国、台湾など10か国・地域とは今月中旬にも新たに協議を始め、往来の規模などを調整する。

     空港の1日当たりの検査能力は現在、2300人にとどまっているが、8月中に民間委託を増やすなどして4000人に拡大する。9月には、羽田、成田、関西の3空港周辺にPCR検査センターを設置することで6000人を追加し、計1万人規模とする方向だ。

  • 全国の駐屯地にPSSの機器を配備したら、隊員さん達も安心でしょうしね。
    防衛省の隊員数分だけでも、相当な量稼げそう

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