株式市場は何時から何時まで? 証券取引所の取引時間をチェック
投資で効率的に利益を得るためには、株式市場で取引が実施される時間を知っておくことが欠かせません。以下では、東証(東京証券取引所)は何時から何時まで取引できるのかなど、各証券取引所の株取引時間や特徴を紹介します。
東証(東京証券取引所)の取引時間

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東証(東京証券取引所)の取引時間は、前場が9時〜11時30分、後場が12時30分〜15時30分までです。これまで後場は15時まででしたが、2024年11月5日から取引時間が延長されました。
取引時間の延長と同時に、クロージング・オークションというルールも新しく導入されています。クロージング・オークションは後場が終わる間際の15時25分~15時30分に行われ、投資家から集まった買い注文・売り注文をもとに終値が決定される制度です。
国内最大規模の証券取引所である東証は、2024年12月現在3,900社を超える企業が上場しています。大企業を中心としたプライム市場、中小企業を中心としたスタンダード市場、ベンチャー企業を中心としたグロース市場の3つに区分されていることも特徴のひとつです。
名証、札証、福証の取引時間

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日本には東証以外にも、名証、札証、福証と呼ばれる地方証券取引所があります。取引時間はいずれも前場が9時~11時30分、昼休みを挟んで後場が12時30分~15時30分です。東証と同じく、2024年11月5日からクロージング・オークションが導入されました。
名証とは名古屋証券取引所のことで、大企業を中心としたプレミア市場、中小企業の多いメイン市場、新興企業でも上場できるネクスト市場の3市場に区分されています。合計上場企業数は約290社です(2024年12月19日時点)。
札証とは札幌証券取引所のことで、実績のある企業が中心の札幌市場と新興企業が多いアンビシャス市場に分かれています。上場企業数は約60社です(2023年末時点)。
福証とは福岡証券取引所のことで、実績のある企業が中心の福岡市場と成長の可能性が見込まれる企業が多いQ-Board市場の2つです。約110社が上場しています(2024年11月時点)。
株式市場の休みはいつ? 年末年始や祝日、お盆も株取引はできる?

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日本の証券取引所は、土曜日、日曜日、祝日と12月31日~1月3日までの年末年始が休場日です。年内最終取引日の12月30日には大納会、年始初取引日の1月4日には大発会と呼ばれる催事が行われています。
土日祝日が重なった場合、大納会は前営業日、大発会は翌営業日に変更されるので覚えておきましょう。なお、大納会・大発会のいずれも取引時間は通常時と変わりません。
東証をはじめとする日本の証券取引所はお盆休みやクリスマスの休日などがないため、平日であれば基本的に取引が可能です。休みを取る人が多いゴールデンウィーク期間も、日本株式市場は基本的にカレンダーどおりに稼働しています。
取引方法によっては祝日に取引ができるケースもあるため、各証券取引所が掲載しているカレンダーを確認し、株式市場の営業日などを把握しておきましょう。
株式を取引時間外に売買するには? 夜間取引も可能?
取引方法によっては、証券取引所の時間外でも取引が可能です。ただし時間外取引には、注文までしかできないケースと取引成立まで完了できるケースがあるので、以下で注意点を確認しておきましょう。
オンライントレードは24時間365日対応。土日も株式の注文を出せる

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ネット証券を利用していれば、24時間365日注文を出すことができます。東証などの開場時間を問わず、土曜日や日曜日にも注文を出せるので便利です。
ただし、システムメンテナンスなどによる利用停止の時間帯もあるため、注文受付時間は証券会社の公式サイトで確認しておきましょう。例えば、楽天証券では6時から翌日3時まで注文を出せますが、平日7時30分~7時40分などは注文ができません。
なお、ネット証券以外にも一部の総合証券会社では、24時間365日注文可能なオンライントレードサービスを提供しています。対象銘柄や注文時間が制限されることもあるので、利用したい場合は公式サイトなどを確認してみてください。
オンライントレードは24時間いつでも注文を出せますが、すぐに売買ができるわけではありません。取引自体が約定となるのは平日の取引が開始してからなので、値動きによっては損失が生じる可能性もあることを覚えておきましょう。
PTSのナイトタイムセッションは夜間も株取引が可能

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PTSを使えば、夜間など株式市場の時間外でも取引が可能です。PTSとは、証券取引所を経由せずに株式を売買できる私設取引システムのこと。日中の取引が難しい人でも、スケジュールに合わせて夜間取引などができます。
PTSは取引時間外に悪材料が出た場合でも、すぐに対応できるのがメリットです。注文時に通常の取引よりも細かく価格を設定できるため、自分の希望により近い金額で取引ができることも魅力のひとつといえます。未約定であれば注文の取消・訂正も可能です。
ただし、PTSはすべての証券会社で利用できるシステムではないほか、売買できる銘柄や注文可能時間帯にも限りがあるため注意しましょう。大手ネット証券のなかではSBI証券、楽天証券、松井証券がPTS取引に対応しており、取引可能時間帯は以下のとおりです。
<ネット証券ごとの取引可能時間帯>
- SBI証券:8時20分~16時30分、17時~23時59分
- 楽天証券:8時20分~16時、17時~23時59分
- 松井証券:6時~15時30分、17時~翌日2時
現物取引と信用取引では取引可能時間が異なる場合もあるため、各公式サイトで確認してみてください。なお、いずれも取引できるのは東証などの営業日のみで、土曜日や日曜日、祝日は受け付けていません。
PTSは利用者が比較的少ないので、通常の市場と比べて値動きが激しくなりやすい点にも注意が必要です。
株式投資では時間帯ごとの値動きの違いに注意しよう

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相場の変動には、時間帯も影響するといわれています。前場・後場ともに、取引が始まる時間帯は激しく、時間が経つにつれて落ち着くのが一般的です。取引終了時間が近づくと、再び値動きが大きくなることも覚えておきましょう。
これらはあくまで傾向ですが、時間帯ごとに相場の動きに違いがあることを理解しておくことは、株式投資を始めるうえで大切なポイントです。
証券取引所の取引時間についてよくある質問
最後に、証券取引所の取引時間に関する用語を解説します。米国株式市場の取引時間も紹介するので、株式投資を始めたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
「前場、後場、寄付、引け」の意味は?

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証券取引所での取引のうち、前場(ぜんば)は午前中の取引、後場(ごば)は午後の取引を意味します。先述のとおり、日本の証券取引所では前場が9時〜11時30分、後場が12時30分〜15時30分です。
寄付(よりつき)は、前場・後場の最初に成立した売買を指します。株式の注文では、前場の寄付または後場の寄付のみに限定するように条件をつけることも可能です。ちなみに寄付の価格は始値(はじめね)といいます。
引けとは、前場・後場の最後に成立した売買のことです。そのうち、前場の最後に行われた売買は前引(ぜんびけ)、1日の最後に成立した売買は大引(おおびけ)といい、大引の価格は終値(おわりね)と呼ばれます。
米国株式市場の取引時間は? 日本時間でいつからいつまで?

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米国株式市場の取引が行われる立会時間は、ニューヨーク証券取引所・ナスダックともに現地時間の9時30分~16時です。日本の株式市場のような昼休みは、アメリカ株式市場ありません。
日本時間にすると、夏時間(サマータイム)は22時30分~翌日5時、冬時間は23時30分~翌日6時に取引が行われます。日本では夜間に取引をすることになるため、仕事などで日中に時間を取りにくい人に向いているでしょう。
米国株式市場の特徴として、立会時間の前後に時間外取引ができる点も挙げられます。立会時間の開始前に行う取引はプレ・マーケット、立会時間の終了後に行う取引はアフター・マーケットです。プレ・マーケット(米国時間の8時〜9時30分)、アフター・マーケット(米国時間の16時〜20時)を含めると、米国株式は1日で12時間取引できます。
米国市場の休場日は、東証などと同じく土曜日・日曜日です。祝日も休場日ですが、祝日の日にちはアメリカと日本で異なります。米国株式の取引も検討している人は、あらかじめアメリカの祝日もチェックしておきましょう。
株式の取引時間を理解したら、ランキングから証券会社を探してみよう
日本株式市場の取引開始時間や株式を買える時間などを把握できたら、口座開設先の証券会社を探してみましょう。証券会社はそれぞれ特徴が異なり、国内株式の取引手数料が無料のところや、取扱商品数が豊富なところなどさまざまです。
以下のページでは、各証券会社をランキング形式で紹介しています。手数料の安さなど特徴ごとに絞り込めるほか、各種ランキングページも閲覧できるため、比較検討する際の参考にしてください。