日本の株式市場の取引時間は取引所ごとに異なる
日本の株式市場はどの取引所でも、平日のみ取引が可能で、土日祝日や年末年始の休みは取引ができません。以下では、全国にある取引所の取引時間を紹介していきます。
東証の取引時間
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東証(東京証券取引所)の取引時間は、前場が9時〜11時30分、後場が12時30分〜15時までです。2024年後半を目処に取引時間を30分延長する予定で、後場の取引時間が12時30分〜15時30分になる見込みです。
国内最大規模の証券取引所である東証は、2022年12月現在3,800社を超える企業が上場しています。大企業を中心としたプライム市場・中小企業を中心としたスタンダード市場・ベンチャー企業を中心としたグロース市場の3つに区分されていることも特徴のひとつです。
名証・札証・福証の取引時間
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日本には東証以外にも、名証・札証・福証と呼ばれる地方証券取引所があり、取引時間はいずれも前場9時~11時30分、後場12時30分~15時30分です。
名証とは名古屋証券取引所のことで、大企業を中心としたプレミア市場・中小企業の多いメイン市場・新興企業でも上場できるネクスト市場の3市場に区分されています。合計上場企業数は約280社です。
札証とは札幌証券取引所のことで、実績のある企業が中心の札幌市場と新興企業が多いアンビシャス市場に分かれています。上場企業数は約60社です。
福証とは福岡証券取引所のことで、実績のある企業が中心の福岡市場と成長の可能性が見込まれる企業が多いQ-Board市場の2つです。約110社が上場しています。
証券取引所の休業日はいつ?
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日本の証券取引所は、土曜日・日曜日・祝日と12月31日~1月3日までの年末年始が休業日です。年内最終取引日の12月30日には大納会、年始初取引日の1月4日には大発会と呼ばれる催事が行われています。土日祝日が重なった場合、大納会は前営業日、大発会は翌営業日に変更されるので覚えておきましょう。
日本の株式市場はお盆休みやクリスマス休みなどがないため、平日であれば基本的に取引が可能です。
取引時間外に株式を注文・取引する方法はある?
時間外取引には、注文までしかできないケースと取引成立まで完了できるケースがあるので、以下で注意点を確認しておきましょう。
オンライントレードなら24時間365日注文できる
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ネット証券を利用していれば、24時間365日注文を出すことができます。ただし、システムメンテナンスなどで利用できない時間帯もあるため、注文受付時間は証券会社の公式サイトで確認しておきましょう。
ネット証券以外にも一部の総合証券会社では、24時間365日注文可能なオンライントレードサービスを提供しています。対象銘柄や注文時間が制限されることもある点には注意が必要です。
オンライントレードは24時間いつでも注文を出せますが、すぐに売買ができるわけではありません。取引自体が成立するのは、平日の取引が開始してからになることを覚えておきましょう。
「PTS」なら株式市場の時間外でも取引が可能
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PTSを使えば、夜間など株式市場の時間外でも取引が可能です。PTSとは、証券取引所を経由せずに株式を売買できる私設取引システムのこと。日中の取引が難しい人でも、夜間などの時間を利用して株式の売買ができます。
PTSは取引時間外に悪材料が出た場合でも、すぐに対応できるのがメリットです。注文時に通常の取引よりも細かく価格を設定できるため、自分の希望により近い金額で取引ができることも魅力のひとつといえます。
ただし、PTSはすべての証券会社で利用できるシステムではないほか、売買できる銘柄にも限りがあるため注意しましょう。PTSは利用者が比較的少ないので、通常の市場と比べて値動きが激しくなることがあります。
時間帯ごとの相場の動きもチェックしておこう
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相場の変動には、時間帯も影響するといわれています。前場・後場ともに、取引が始まる時間帯は激しく、時間が経つにつれて落ち着くのが一般的です。取引終了時間が近づくと、再び値動きが大きくなることも覚えておきましょう。
これらはあくまで傾向ですが、時間帯ごとに相場の動きに違いがあることを理解しておくことは、株式投資を始めるうえで大切なポイントです。
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