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(株)タスキホールディングス【166A】の掲示板 〜2024/04/02

タスキHDの決算短信上の今期の業績予想について、過去の事例を確認してみました。

2021年10月に統合したインフロニアホールディングスの場合、統合は3Qからになりますが、統合した前田道路と前田製作所が前田建設の子会社であったため、前田道路と前田製作所の売上高、営業利益、経常利益は4Qまで全て反映されたものの、当期純利益については前田道路と前田製作所の2Qまでの非支配分は反映されませんでした。

また、2023年10月に統合したリケンNPRの場合、統合は3Qからになりますが、業績予想に反映されたのは、統合前のリケンの2Qまでと統合後のリケンNPRの3Q、4Qの合算であり、日本ピストンリングの2Qまでは反映されませんでした。なお、日本ピストンリングのPBRが1倍を下回っていたため負ののれんが発生しています。

企業結合会計上、インフロニアは前田建設の、リケンNPRはリケンの割当比率が整数倍となっており、それぞれ業績の最も大きな企業が存続する形となっていましたが、今回企業名こそ業績の大きなタスキHDとなっているものの、タスキではなく新日本建物の割当比率が整数倍となっており、形としては新日本建物がタスキを取得するような会計処理になるものと考えられます。

この場合、タスキの2QまでがタスキHDには反映されず、タスキHDの業績予想は新日本建物の3Q(10〜12)、4Q(1〜3)とタスキHDの3Q、4Qを合算したものになると見込まれます。

配当についてはインフロニアは記念配当はありませんでしたが、リケンNPRは記念配当を出しています。

もちろん決算説明資料ではタスキの2Qまでも加味した実質上の業績予想も併記されるものと考えられるため、タスキの2Qまでの業績も重要ではありますが、決算短信上の業績予想にはその数字が反映されないという意味になります。

企業結合会計上は新日本建物が存続するものと見込まれるため、方針継続が発表されている配当性向35%を目安に来期の配当は新日本建物の30円を軸に検討されるものと考えられます。なお、今期期末配当については配当性向や記念配当を考慮しながら、半期分の15円を軸に検討されるものと予想されます。

いずれにしても何らかのIRが月曜日の取引終了後に発表されるものと見込まれるため、配当落ちの影響はあるものの、ご祝儀相場に期待したいと思います。