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日経平均株価【998407】の掲示板 2016/08/05

大きな賭けだった。名目上の評価で1枚約1900万円の板が1500枚、 つまり日経平均の下落に約290億円を投じたということだ。同指数が100 円動くたびに1億5000万円勝つか負けるかというポジションだ。

市場は数日間、大きな動きがなかった。CISはビデオゲームをし て時間をつぶしていた。21日、相場が下がった。週明け24日には日経平 均は過去2年で最大の下げとなり、先物は1000円以上値下がりし、1 万8410円となった。午後3時の取引終了時には15億8000万円余りの含み 益を抱えていた。

大抵の投資家ならこの時点で持ち高を手じまい、以降の今年の売買 から身を引くだろう。しかしCISは違った。「先物売り増してお散歩 お祈り開始!」とツイッターでつぶやく。

先物をさらに100枚売った。2時間後、もう100枚追加した。日経平 均下落に賭ける持ち高は328億円まで膨らんだ。同指数が100円上昇する 毎に1億7000万円を失う計算だ。
米国のパニック
米国市場が日本時間の午後10時半に開くまでこの取引を続けること にした理屈はこうだ。上海市場の8.5%急落などアジア市場の下落を見 たアメリカの投資家が週末の休みから戻り、パニックになるだろう。米 国市場は下げ、日経平均の指数先物も深夜の取引量が低い中、つられて 暴落するだろう-。

「米国の寄付き前に、すごいみんな恐怖で売るんじゃないかという ことで、ちょっと狙っていた」とCISは話す。

予想通り、ダウ工業株30種平均は取引開始直後に6%以上下落し た。日経平均先物は再び急落、午後3時の取引終了時の水準から1250円 下げた。自宅で寝巻姿のまま、CISは話す。
予想通り、ダウ工業株30種平均は取引開始直後に6%以上下落し た。日経平均先物は再び急落、午後3時の取引終了時の水準から1250円 下げた。自宅で寝巻姿のまま、CISは先物売りのポジションをようや く解消した。この時点での利益は33億円だった。
しかしパニックで儲けるべき金はまだ残っていた。一部投資家はそ の夜、日経平均1万500円割れに備えたオプション商品に対し、多額の プレミアムを払う意図を示していた。その水準は約40%の大暴落にあた る。CISの目には、こうした投資家はほとんどありえないことに対し て保険を買おうとしていると映った。
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