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http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20141201240320001.html
涙が教える投票の意味
生まれて初めて投票したのは2012年の総選挙だった。ただし、12月にあった日本の総選挙ではない。4月にあった韓国の総選挙だ。
09年の公職選挙法改正で、海外に住む韓国人も総選挙と大統領選の投票ができるようになり、在日2世の私も「有権者」になった。ハングルで印刷された政党名の横に印を押して投票した。手が震えた。
法改正は、自然に与えられたわけではない。兵庫県の在日男性らによる裁判で、韓国憲法裁判所が違憲と判断して実現した。
だからこそ、投票所では、感極まって涙する人もいた。「人間になった」と言いながら。参政権は人を人たらしめる権利の一つなのだ。
衆院選があす公示される。
先月の解散以来、各立候補予定者の陣営から「投票率が下がるのでは」という予測が聞かれる。もしそうなら、あまりに残念な話だ。
高額納税者に有権者を限っていた日本の選挙制度は、1925年の普通選挙法で25歳以上の男性全員に拡大。終戦を経て45年に成人男女すべてが投票できるようになった。先人の尊い努力が実現させてきた基本的人権を、やすやすと放棄してはいけない。
経済対策に集団的自衛権、原発政策。問われているのは未来に関わる重要問題ばかりだ。自らの望む政治は自らの手で実現させる。その力を信じよう。(黄論説委員)
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