クオリプス(株)【4894】の掲示板 2024/05/02〜2024/05/14

心臓が足りない　末期心不全への進行防ぐ再生医療
【週刊 日経メディカル 2024.5.10】
我が国の心臓移植を取り巻く環境は非常に厳しい。移植までの待機期間は5年にもおよび、待機中に亡くなる患者も少なくない。現在開発が進められている、重症心不全をターゲットとした再生医療には、このような「心臓が足りない」現状を打破し得る力があるのだろうか──。
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こうした状況の中で、重症心不全の治療に光明をもたらし得るのが再生医療（表1）。培養細胞から分泌されるサイトカインや成長因子によって血管新生などを促すことで心機能の改善を図る骨格筋由来細胞シート（商品名ハートシート）やiPS細胞由来心筋シート、壊死した心筋細胞の補填を目指すiPS細胞由来再生心筋球が、我が国の心不全再生医療“御三家”だ。

「心臓が足りない」現状を打破するため、再生医療の発展を待つばかりではなく、臓器提供体制の未熟さやドナー不足といった心臓移植を取り巻く課題をまず解決すべきだ。（今滿 仁美）