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人口削減

日本の人口は6000万人へ。まもなくやってくる「多死時代」の幕開け

荒川和久独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター
2021/12/21(火) 9:02

(提供:matsu/イメージマート)
人口減少の危機感を煽ったところで…
日本の人口減少に対して「恐ろしい未来」だの「未曾有の危機」だのと仰々しい枕詞をつけて、ことさら危機感を煽るような論説が目立つが、今必要なのは、恐れることではなく、正確なファクトを知ることである。
日本の人口減少は不可避であるという現実を。
2020 年国勢調査では、日本の人口は1億2614 万人で、5年前から約95万人減少した。しかし、そんなことは既に毎年発表されている総務省統計局の「人口推計」を見れば予想つく話である。
すでに、日本の人口は2008年をピークに減少基調にあることは、こちらの記事の長期推移データでも紹介している。
→2020年出生・死亡・婚姻・離婚の確定値。新型コロナとは関係ない大きな人口動態の流れを見る
人口減少を解決するためにも出生率をあげなければならないということを言う人もいるが、出生率があがらないこともわかりきった現実である(→日本の結婚は30年前にはすでに詰んでいた。失われた社会的システム)。出産する女性の絶対数が減っている以上、子どもの数は増えない。万が一、何かの間違いで、出生数が増えたところで、人口減少を補うことは確実に不可能である。
人口減少は少子化だけによるものではない
結論からいえば、2100年には日本の人口は6000万人程度になる。現在の半分だ。これは、国立社会保障・人口問題研究所の「将来推計人口(平成29年推計)報告書」の出生中位・死亡中位推計でも明示されている通り。ちょうど1925年(大正14年)の人口5974万人とほぼ同等ということになる。
勘違いをされている方も多いのだが、人口減少は少子化によってのみ引き起こされるのではない。人口減少とは、死亡数が出生数を上回る自然減によって生じる。
日本は世界1位の高齢化率で、長寿の国だが、なぜそうなったかというと、1951年から2011年まで60年間にもわたって人口千対死亡率がわずか10.0未満の状態が続いたことによるものである。「世界一死なない国」だからこそ、戦後わずかの間に、諸外国を一気に抜いて世界一の超高齢国家になったのだ

くるみぱん2 人口削減  日本の人口は6000万人へ。まもなくやってくる「多死時代」の幕開け  荒川和久独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター 2021/12/21(火) 9:02  (提供:matsu/イメージマート) 人口減少の危機感を煽ったところで… 日本の人口減少に対して「恐ろしい未来」だの「未曾有の危機」だのと仰々しい枕詞をつけて、ことさら危機感を煽るような論説が目立つが、今必要なのは、恐れることではなく、正確なファクトを知ることである。 日本の人口減少は不可避であるという現実を。 2020 年国勢調査では、日本の人口は1億2614 万人で、5年前から約95万人減少した。しかし、そんなことは既に毎年発表されている総務省統計局の「人口推計」を見れば予想つく話である。 すでに、日本の人口は2008年をピークに減少基調にあることは、こちらの記事の長期推移データでも紹介している。 →2020年出生・死亡・婚姻・離婚の確定値。新型コロナとは関係ない大きな人口動態の流れを見る 人口減少を解決するためにも出生率をあげなければならないということを言う人もいるが、出生率があがらないこともわかりきった現実である(→日本の結婚は30年前にはすでに詰んでいた。失われた社会的システム)。出産する女性の絶対数が減っている以上、子どもの数は増えない。万が一、何かの間違いで、出生数が増えたところで、人口減少を補うことは確実に不可能である。 人口減少は少子化だけによるものではない 結論からいえば、2100年には日本の人口は6000万人程度になる。現在の半分だ。これは、国立社会保障・人口問題研究所の「将来推計人口(平成29年推計)報告書」の出生中位・死亡中位推計でも明示されている通り。ちょうど1925年(大正14年)の人口5974万人とほぼ同等ということになる。 勘違いをされている方も多いのだが、人口減少は少子化によってのみ引き起こされるのではない。人口減少とは、死亡数が出生数を上回る自然減によって生じる。 日本は世界1位の高齢化率で、長寿の国だが、なぜそうなったかというと、1951年から2011年まで60年間にもわたって人口千対死亡率がわずか10.0未満の状態が続いたことによるものである。「世界一死なない国」だからこそ、戦後わずかの間に、諸外国を一気に抜いて世界一の超高齢国家になったのだ