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スルガ銀行の闇7

今現在、スルガ銀行の世間に対する認識はどの程度でしょうか。

報道を見る限りでは「売上・利益至上主義で厳しいノルマに追われ、役員までもが加わり多くの不正を生んだ」というところかもしれません。

表向きはその通りだと思います。ノルマに潰され、不正が蔓延し、たがが外れ、次から次に不正が蔓延していった・・・あいつがやっているならオレも。これだけやっているのだからあれも。悲しいのは数百人規模の不正関与があったにも関わらず、多くの行員も事実を知っていながら、何年も自浄作用が働かなかったことです。これがそもそもの土壌の問題です。

また、少なくとも2015年頃から役員の間でもこの問題は話題として挙がっており、話し合われていたようです。元副社長の故岡野喜之助氏は問題を指摘し、取引の断絶を図っていたといわれていますが、2016年に、あまりにもタイミングが悪く、突然の訃報が届きます。

そして岡野光喜氏は2016年に社長の首をすげ替え、表向きは前線から退き、そして昨日、突如引責の報道が出ました。まだ、問題は何も解決していませんし、説明もしていません。

慢性的に私文書偽造・変造に手を染め不正融資を行っていたこと、顧客の認識のない名目の融資を行っていたこと、ライン等を使い不正を指示主導していたこと、行員が業者からキックバックを受け取っていたこと、顧客の定期を勝手に解約し浮き貸しを行っていたこと、伝票に振込先などの記載指示がなかったこと、ダミー会社を作っていたこと、暴力団関係者に融資を行っていたこと、優越的地位の濫用で歩積両建・抱き合わせ販売(フリーローン、クレジットカード契約)を行っていたこと、東京スター銀行を騙して損害を与えていたこと等、もちろん、それだけでも許されることではないですし、不正が絶たれた今、信頼を損なった今、普通の地銀以上に業績含めて厳しい未来、そして金融庁の処分が待っているように思います。

寄宿舎シェアハウスビジネスにおいては、暴かれている通り、表向きの会社はただの箱(潰す想定のもの)でしかなく、箱にお金は残さずに、関連する他の会社にお金を集めていました。そして、あれだけの売上、そしてボッタクリといえる粗利があったにも関わらず、資金繰りが悪化したと早々に倒産(夜逃げ)したのです。

関わってきたプロの計画倒産詐欺師達の存在を考えても、詐欺が明白な事実です。
そして、これらの企業は明らかな「フロント企業」です。
また、1話目から記載の通り、少なくともこれらの詐欺事件はデート商法の頃にまで遡る話です。

最も恐ろしいことは、これらのフロント企業と、信頼という仮面を利用した銀行が当初から結託をし、一般の無知なユーザーを欺いていた、まさにスルガ銀行という箱を利用し、そこに属する人間によって詐欺が行われていたということにあります。

銀行はお金持ちだからお金を貸せるわけではありません。その原資の多くは、たくさんの方から預かったお金です。まさに預金者は、スルガ銀行に、お金を貸しているのです。

もしもその貸したお金が、借入者を経由し、詐欺会社を経由し、暴力団関係者に流れている事実が暴かれたら・・・もちろん、それはたいしたことではない、そういったこともあると言う方もいるでしょう。しかし、多くの方はそうではないと思います。結果的に「たいしたことではない」では済まなくなります。

日本人には古くから「卑しさには厳しさを」という美学があります。
また投資は自己責任です。身の丈に合った投資をするのが大事なのです。私もまったく否定するつもりはありません。

ただし「詐欺」は、絶対に「悪」です。

この事実と、「投資とは」という哲学のようなものが曖昧になり、結果この半年間、オーナー避難に偏った、マネーリテラシーに欠けた発言も多く見てきました。

今回の問題は「詐欺事件」であり「刑事事件」です。
「投資で失敗した事実」と「詐欺で騙された事実」これらを切り離して考え、世論が味方しなければ、詐欺師達の思う壺です。

そしてスルガ銀行は、多くの人間を未だに欺いています。
報道が先行するばかりで、公式の場で、人を欺いた事実を認めてもおらず、まだ、何も解決していません。

今の20~30代の方はご存知ないと思いますが、またしても銀行が関与した暴力団関係者との事件。
歴史は、終わってはいなかったのです。
蔓延った悪は、また、次の機会を窺っています。絶対に許されることではありません。
 
まもなく平成が終わろうとしています。
この「平成」には「国の内外、天地ととも平和が達成される」という願いも込められています。
どうか少しでも、先人の思いが叶う「平成」で終わって欲しいと願っています。

長文をお読み頂きました皆様、ありがとうございました。