日本精鉱(株)【5729】の掲示板 2015/04/29〜

中国商務省と税関総署は8月、アンチモニーを輸出規制の対象にすると発表した。9月15日から中国の輸出業者は当局の許可なく輸出できなくなる。アンチモニーは自動車や電子機器などの難燃剤として使われるレアメタルで、最近では太陽電池のカバーガラス向けの（透明度を上げる）清澄剤としての需要が拡大している。

2024年に入ってアンチモニーの国際価格は歴史的な上昇局面にあった。需要拡大期待に加え、主産地であるミャンマーの内戦やロシアへの経済制裁による供給リスクが強まった。中国の輸出規制が伝わる前の８月中旬時点で欧州市場のスポット（随意契約）価格はⅠトン２万3500ドル前後と、前年末（Ⅰ万2000ドル前後）と比べて倍近い水準まで上昇し、過去最高値の更新が続いていた。