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>>66120

私なりにお答えいたしますと
緑内障適応k-115は既存薬とは、作用機序(mechanism of action)つまり作用メカニズムが全く違うという事です。
現状の緑内障薬治療は、もっぱら眼圧下降効果のみを追求しています。(これにつきましては、非常に興味深いテーマとなりますので別に投稿したいと思います。)
眼圧下降効果をより大きくするために、2種類以上の薬を併用または配合することが緑内障薬治療では非常に多いのです。

ある眼科医のブログから抜粋しますと
『我々は、β遮断剤、プロスタグランジン関連薬、炭酸脱水酵素阻害剤などを単独で或いは組み合わせて処方し、患者さんが、何とか毎日きちんと点眼できて、結果、緑内障の進行を抑えることを目標にします。
 ただ、今の緑内障は、正常眼圧緑内障が圧倒的に多くて、90%以上は、眼圧正常です。でも緑内障の進行を遅らせるには、眼圧を下げるしか手段がなく、前述の薬剤を組み合わせて、進行しない或いは許せる範囲内の進行スピードになるように眼圧を下げるわけです。と言っても、そのレベルまで眼圧を下げることができなければ必ず手術になる訳ではありません。それは、眼圧が高い眼は、手術で眼圧を下げることができますが、正常眼圧、例えば15以下の眼を、手術をしてそれ以下することは困難だからです。まあ、このあたりは施設によって考え方が異なりますが、平均眼圧15以下の眼に手術をするなら、マイトマイシン併用のトラベクレクトミーだけでしょうが、この手術の合併症の頻度・重症度を考えると、簡単に手術に踏み切ることはできない。結局、原発の開放隅角緑内障の殆どは、結局薬物治療のみで経過をみることになります。できることは、限られていて、今まで述べてきたような豊富な緑内障点眼の中から、個々の患者さんにとって最適の組み合わせを見つけることです。点眼ひとつひとつの効果を確かめながら、副作用の有無をチェックしながら、じっくり時間をかけて決めることにしています。』

現状は、キサラタンなどのプロスタグランジン製剤をファーストチョイスする医師が多いのではないでしょうか。
キサラタン(ラタノプロスト)などのプロスタグランジン製剤は、ぶどう膜強膜に働きかけ房水の排出を促進して眼圧を下げる作用メカニズムです。
眼の中には、房水(ぼうすい)といって栄養などを運んだり目の形を保つ働きをしている透明な液体があります。房水は眼球内の毛様体で作られ、シュレム管という排出管から排出されます。
実に排出の9割をシュレム管が担っています。
緑内障適応k-115は、今までの既存薬と全く異なり、そのシュレム管に直接作用して房水の排出を促進する作用メカニズムなのです。ここが画期的な点です。

キサラタンでも思ったほど眼圧が下がらない患者、副作用の出る患者には、作用機序の異なる薬を併用するか、替えて処方するかでしょう。
上市すれば、初めてシュレム管に作用する薬として、全国の様々な病院で試されるはずです。
上市直後はシェア15%~25%だと思いますが、医療現場でその効果が実証されれば、世界初のシュレム管への作用メカニズムを持つk-115は、それ以上も期待できるのではないでしょうか。


Hey, look who's here ! Maestro!
おい、お出ましだぜ!マエストロだ!
  映画『ショーシャンクの空に』より