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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2024/05/12〜2024/05/16

5月10日、アンジェスは2024年12月期第1四半期決算短信を発表しています。
その中でエメンド社のゲノム編集技術を活用し、安全で有効な治療の開発に取り組んでいくことが報告されていますので、その要旨を紹介します。

「エメンド社では、ゲノム編集の安全な医療応用を目指し、新規CRISPRヌクレアーゼを探索・最適化するOMNIプラットフォーム技術を確立しており、オフターゲット効果を回避できる新たな特徴をもったOMNIヌクレアーゼを数多く作出し、特許を出願しております。

エメンド社では遺伝子疾患について、その疾患に応じたゲノム編集戦略を構築し、数多くのOMNIヌクレアーゼの中から適切なヌクレアーゼを選択し、それをさらに標的配列に対して最適化して、これまでゲノム編集では対象とできなかった疾患を含めて、安全で有効な治療の開発を進めております。

エメンド社では、ELANE関連重症先天性好中球減少症を対象とするゲノム編集治療について、早期の米国での臨床試験開始に向けた準備を継続しています。また、家族性高コレステロール血症を対象とするゲノム編集治療についても臨床試験に向けた研究開発を継続しております。

また、知識集約的な研究開発体制に移行するための事業再編成を実施し、イスラエルにある研究施設における研究開発活動の規模もそれに見合ったものとし、米国における研究開発活動及び導出等を進めるための体制づくりを進めております」と。

◆こうした取り組みを通してエメンド社では、今年3月14日、スウェーデンのアノッカ社に、OMNIヌクレアーゼ(OMNI-A4)の非独占的使用権を供与するライセンス契約を締結し、契約一時金を研究開発事業収益として7400万万円計上しています。アノッカ社は固形がんに対するTCR-T細胞療法の開発を進めることになりますが、マイルストーンの総額は最大で約100百万USD(145億円:1ドル145円換算)となる可能性があり、更に製品が販売された場合にはロイヤリティを受け取れる契約を締結しているとのことです。

エメンド社では、懸案となっているELANE関連重症先天性好中球減少症を対象とするゲノム編集治療について極力早期に臨床入りを実現し、アノッカ社に続くライセンス契約の締結を実現してほしいと思います。