(株)サックスバー　ホールディングスの決算情報

株式会社サックスバー ホールディングスは、鞄・袋物を核とする商品販売の単一セグメントで事業を展開しています。小売事業と製造・卸売事業を主な事業部門としており、「SAC'S BAR」などのブランドで全国に573店舗を展開しています。

当期の連結業績は、売上高が522.89億円(前期比0.4％増)とほぼ前期並みになりました。利益面では、諸経費の見直しや不採算店の退店効果により、営業利益は40.44億円(前期比7.4％増)、経常利益は41.3億円(前期比7.3％増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25.45億円(前期比2.3％増)となりました。インバウンド売上は好調でしたが、地方の国内消費が伸び悩み、店舗数の減少もあり、売上高の伸びは微増に留まりました。

資産合計は前期比9.28億円増の403.13億円となりました。主な変動として、現金及び預金が16.05億円増加、商品及び製品が4.91億円増加した一方、繰延税金資産が4.92億円減少しました。負債合計は前期比7.87億円減の107.71億円、純資産合計は前期比17.15億円増の295.41億円となりました。自己資本比率は73.3％と前期比2.6ポイント上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは31.25億円の収入(前期比18.23億円減)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは4.37億円の支出(前期比5,200万円減)、財務活動によるキャッシュ・フローは10.95億円の支出(前期比16.32億円減)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比15.93億円増の57.33億円となりました。

次期の連結業績予想は、売上高534.55億円(当期比2.2％増)、営業利益41.53億円(同2.7％増)、経常利益42.19億円(同2.1％増)、親会社株主に帰属する当期純利益26.58億円(同4.5％増)を見込んでいます。小売事業では新規出店22店舗、退店12店舗を計画し、既存店売上高は前期比3％程度の増加を見込んでいます。また、売上総利益率は0.3ポイントの改善を予想しています。

当期の期末配当金は1株当たり30円となります。次期は株主還元強化のため、連結配当性向の目安を35％以上に引き上げ、1株当たり期末配当金を35円とする予定です。