トラスコ中山(株)の決算情報

トラスコ中山株式会社の主な事業セグメントは、ファクトリールート、ｅビジネスルート、ホームセンタールート、海外ルートの4つです。これらのセグメントを通じて、工具、作業用品、環境安全用品などの販売を行っています。

当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が791億6,400万円（前年同四半期比10.1％増）、営業利益が58億4,300万円（同16.9％増）、経常利益が58億1,700万円（同14.8％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益が40億200万円（同13.9％増）となりました。売上高の増加は主に生産工場の稼働に関連する環境安全用品、ハンドツール、工事用品などの需要増加によるものです。利益面では、価格改定前に仕入れた在庫商品を改定後の価格で販売した影響などにより、売上総利益率が改善しました。

貸借対照表の主な変化として、資産合計が前連結会計年度末比8.5％増の2,933億7,600万円となりました。現金及び預金が177億2,500万円増加、売掛金が25億1,800万円増加、商品が13億3,500万円増加しました。負債合計は22.2％増の1,176億3,800万円となり、買掛金が40億6,800万円増加、長期借入金が250億円増加しました。純資産合計は1.0％増の1,757億3,700万円となり、自己資本比率は64.4％から59.9％に低下しました。

キャッシュ・フローの詳細な情報は記載されていませんが、減価償却費は前年同期の14億4,600万円から13億5,700万円に減少しています。また、長期借入金が250億円増加していることから、財務活動によるキャッシュ・フローが大幅に増加したと推測されます。

令和7年12月期の通期連結業績予想は、売上高3,174億3,000万円（前期比7.6％増）、営業利益211億3,000万円（同5.8％増）、経常利益211億7,000万円（同5.6％増）を見込んでいます。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は145億2,000万円（同9.8％減）と減益を予想しています。第2四半期累計期間の業績予想も増収増益を見込んでおり、直近に公表された予想からの修正はありません。

配当金については、令和7年12月期の年間配当予想は1株当たり55円50銭となっています。これは前期の実績54円00銭から1円50銭の増配を予定しています。第2四半期末の配当予想は27円00銭、期末配当予想は28円50銭です。