2025年3月期決算短信の要約
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アイエックス・ナレッジ株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高228.28億円（前年同期比5.0％増）、営業利益18.67億円（同12.8％増）と増収増益を達成しました。金融関連や社会公共関連のシステム開発案件が堅調に推移し、継続的なコスト抑制も奏功しています。次期も緩やかな成長を見込んでおり、デジタル化需要を背景に更なる事業拡大を目指しています。
主な事業セグメント
アイエックス・ナレッジ株式会社は、情報サービス事業の単一セグメントで事業を展開しています。主にコンサルティング、システムインテグレーションサービス、システムマネージメントサービスを提供しており、金融関連や社会公共関連のシステム開発、基盤・環境構築案件が主な事業内容となっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高228.28億円（前年同期比5.0％増）、営業利益18.67億円（同12.8％増）、経常利益19.5億円（同12.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益13.26億円（同4.0％増）となりました。大手ベンダー経由の金融関連システム開発案件や社会公共関連システム開発案件、基盤・環境構築案件が堅調に推移し、増収増益を達成しています。継続的な販売費及び一般管理費抑制の取り組みも利益増加に寄与しました。
貸借対照表の変化
資産合計は150.7億円（前年同期比10.4％増）となりました。主な変動として、現金及び預金が6.61億円増加、売掛金が5.72億円増加、投資有価証券が2.33億円増加しています。負債合計は50.1億円（同3.5％増）となり、退職給付に係る負債が4.48億円減少した一方、未払法人税等が2.92億円増加、買掛金が1.45億円増加しました。純資産合計は100.59億円（同14.1％増）となり、自己資本比率は66.8％（前年同期比2.2ポイント増）に改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは8.38億円の収入（前年同期比26.9％減）となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益19.49億円、売上債権の増加6.48億円、法人税等の支払3.71億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは3,000万円の支出（同70.3％増）、財務活動によるキャッシュ・フローは1.45億円の支出（同67.5％減）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は64.35億円（前年同期比11.5％増）となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高232.38億円（前年同期比1.8％増）、営業利益19.25億円（同3.1％増）、経常利益19.87億円（同1.9％増）、親会社株主に帰属する当期純利益13.66億円（同3.0％増）を見込んでいます。クラウドやAIなどの技術を活用したデジタル化（DX）による企業のビジネス変革の取り組みが継続し、IT需要は堅調に推移すると予想されています。一方で、欧米の政策動向や地政学リスクの長期化等の影響により、先行きは不透明な状況が続くことが予想されています。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は40円（普通配当35円、記念配当5円）となり、配当金総額は3.82億円、配当性向は28.8％となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり40円（配当性向28.0％）を予定しています。
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