(株)東京會舘の決算情報

株式会社東京會舘は、レストラン・宴会事業及びこれらに関連した業務を行う単一セグメントの企業です。宴会部門、食堂部門、売店・その他の営業の3つの主要部門で事業を展開しています。

2025年3月期の業績は、売上高が152.73億円（前期比2.6%増）、営業利益12.75億円（同21.7%増）、経常利益12.46億円（同26.3%増）と増収増益となりました。宴会・食堂部門が大幅な増収となり、コロナ禍以前の売上高を更新しました。一方、当期純利益は8.89億円（同42.1%減）となりました。これは前期に繰延税金資産評価見直しによる法人税等調整額の計上があったためです。

総資産は前期末比4.0%増の274.97億円となりました。主な増加要因は有価証券が18億円、投資有価証券が10.78億円それぞれ増加したことです。一方、現金及び預金が11.02億円、有形固定資産が6.91億円それぞれ減少しました。純資産は前期末比14.2%増の109.57億円となり、自己資本比率は3.5ポイント増加して39.8%となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは15.73億円の収入（前期比18.8%減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは18.79億円の支出（前期は6.24億円の支出）となり、主に有価証券の取得による支出38億円が要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは7.96億円の支出（前期比53.9%増）となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比20.0%減の44.1億円となりました。

2026年3月期の業績予想は、売上高157.7億円（前期比3.3%増）、営業利益13.4億円（同5.1%増）、経常利益13.3億円（同6.7%増）、当期純利益9.1億円（同2.3%増）と増収増益を見込んでいます。旺盛な需要を背景に売上高は増加する一方、年金運用収益悪化による退職給付費用増加などにより営業費用も増加すると予想されています。

2025年3月期の1株当たり配当金は30円（前期と同額）、配当金総額は1億円となりました。2026年3月期も1株当たり30円の配当を予定しており、予想配当性向は10.9%となる見込みです。