(株)スクウェア・エニックス・ホールディングスの決算情報

スクウェア・エニックス・ホールディングスの主な事業セグメントは、デジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、ライツ・プロパティ等事業です。デジタルエンタテインメント事業がゲームを中心としたコンテンツ開発・販売、アミューズメント事業が施設運営・機器販売、出版事業が書籍出版、ライツ・プロパティ等事業が二次著作物の企画・制作・販売を行っています。

2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が2,485.19億円(前年同期比3.5％減)、営業利益が333.81億円(同4.4％減)となりました。デジタルエンタテインメント事業では新作タイトルの減少により減収となりましたが、開発費償却負担の減少等により増益となりました。アミューズメント事業と出版事業は底堅く推移し、ライツ・プロパティ等事業は新規キャラクターグッズの好調により増収増益となりました。為替差益の発生により、経常利益は377.59億円(同7.7％減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は247.18億円(同7.7％減)となりました。

総資産は4,215.69億円(前期末比2.6％増)となりました。流動資産が112.6億円増加し、固定資産が5.67億円減少しました。負債は858.55億円(同8.4％減)となり、純資産は3,357.14億円(同5.9％増)となりました。自己資本比率は79.5％(前期末77.0％)に上昇しています。主な変動要因は、現金及び預金の増加、流動負債その他の減少、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加です。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比117.37億円増加し2,376.39億円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益377.21億円の計上等により増加したと推測されます。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等があったと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払67.2億円等により減少したと推測されます。

2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高3,100億円(前期比13.0％減)、営業利益400億円(同22.9％増)、経常利益400億円(同3.7％減)、親会社株主に帰属する当期純利益280億円(同87.8％増)を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期に売上高の増加と利益の改善を見込んでいることが推測されます。なお、この業績予想は2024年5月13日に公表された内容から変更はありません。

2025年3月期の年間配当金予想は71円(前期実績38円)となっています。第2四半期末に28円の配当が実施され、期末配当予想は43円です。配当性向は約30.4％となる見込みです。