(株)アイネットの決算情報

株式会社アイネットは、情報処理サービス、システム開発サービス、システム機器販売を主な事業セグメントとしています。情報システムの企画・開発から運用・保守・メンテナンスまで一貫したサービスを提供しており、単一事業として管理されています。

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高286.84億円（前年同期比1.7％増）、営業利益16.48億円（同26.2％減）、経常利益16.76億円（同26.8％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益14.4億円（同4.1％減）となりました。売上高は増加したものの、クラウドの仮想化環境用ソフトウェアのライセンス費用上昇や設備投資の償却負担増により利益が減少しました。情報処理サービスの売上は堅調に推移し、システム開発サービスは回復傾向にあります。

総資産は364.84億円（前連結会計年度末比11.22億円減）となりました。主な要因は「有形固定資産」の増加があったものの、「現金及び預金」、「投資有価証券」等が減少したことです。純資産は185.42億円となり、自己資本比率は50.8％（前連結会計年度末53.4％）に低下しました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比7.69億円減少し45.09億円となっています。また、短期借入金が35億円増加し62.15億円となっており、資金調達が行われたことがわかります。投資活動では、投資有価証券の売却による6.34億円の特別利益が計上されています。

2025年3月期の連結業績予想が修正されました。売上高395億円（前期比4.4％増）、営業利益25億円（同15.5％減）、経常利益25億円（同17.4％減）、親会社株主に帰属する当期純利益22億円（同0.1％増）を見込んでいます。売上高は増加するものの、利益面では減益予想となっています。

2025年3月期の年間配当金予想は56円（前期実績53円）となっています。第2四半期末に28円の配当が実施され、期末配当も28円が予定されています。配当性向は39.1％となる見込みです。