2025年２月期 決算短信の要約
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株式会社関通の2025年2月期は、売上高が27.9%増加し152.7億円となりましたが、ランサムウェア被害の影響で8.48億円の純損失を計上しました。2026年2月期はサイバー攻撃からの回復を見込み、売上高159.65億円、純利益1.87億円を予想しています。既存事業の強化と新規事業展開により、業績回復と企業価値向上を目指す方針です。
主な事業セグメント
株式会社関通の主な事業セグメントは、物流サービス事業とITオートメーション事業です。物流サービス事業ではEC・通販物流支援サービスや受注管理業務代行サービスを提供し、ITオートメーション事業では倉庫管理システム「クラウドトーマス」などを展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年2月期の連結業績は、売上高が152.7億円(前期比27.9%増)となりました。しかし、ランサムウェアによる不正アクセスの影響で、営業損失4,700万円、経常損失9,200万円を計上しました。さらに、セキュリティ対策費用7.13億円を特別損失として計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純損失は8.48億円となりました。物流サービス事業の売上高は29.7%増加しましたが、セグメント損失を計上しています。
貸借対照表の変化
総資産は103.19億円(前期比0.1%増)、負債は82.27億円(前期比12.9%増)、純資産は20.91億円(前期比30.9%減)となりました。主な変動として、売掛金が1.89億円増加、投資有価証券が1.89億円減少、長期借入金が4.51億円増加しています。純資産の減少は主に親会社株主に帰属する当期純損失8.48億円の計上によるものです。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは9,600万円の支出(前期は5,400万円の支出)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは7億円の支出(前期は21.2億円の支出)で、主に有形固定資産の取得3.27億円、無形固定資産の取得3.29億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは6.52億円の収入(前期は10.89億円の収入)で、主に長期借入れによる収入19億円、長期借入金の返済による支出11.24億円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年2月期の連結業績予想は、売上高159.65億円(前期比4.6%増)、営業利益2.59億円(前期は4,700万円の損失)、経常利益2.6億円(前期は9,200万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益1.87億円(前期は8.48億円の損失)を見込んでいます。サイバー攻撃の被害からの立て直しを図り、既存事業の体制強化と新規事業の展開により、利益の創出と企業価値の向上を目指す方針です。
株主還元
2025年2月期の1株当たり配当金は10円(前期と同額)、配当金総額は1億円となりました。2026年2月期の配当予想も1株当たり10円を予定しています。
注意事項
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