2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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飯野海運の当第3四半期連結累計期間は、売上高1,087億3,500万円(前年同期比5.1％増)と増収となりましたが、営業利益137億4,400万円(同4.1％減)、経常利益142億1,700万円(同6.6％減)と減益となりました。外航海運業では市況の軟化が見られる一方、内航・近海海運業は好調でした。通期予想は増収減益を見込んでいますが、特別配当を含む増配を予定しています。
主な事業セグメント
飯野海運株式会社の主な事業セグメントは、外航海運業、内航・近海海運業、不動産業です。外航海運業では大型タンカーやケミカルタンカー、LPG・LNG船などを運航し、内航・近海海運業ではガス輸送を行っています。不動産業では東京やロンドンでオフィスビル賃貸を展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,087億3,500万円(前年同期比5.1％増)となりました。一方、営業利益は137億4,400万円(同4.1％減)、経常利益は142億1,700万円(同6.6％減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は141億8,100万円(同5.9％減)と減益となりました。外航海運業では、ケミカルタンカー市況が高水準で推移しましたが、大型原油タンカーやLPG・LNG船の市況が軟化しました。内航・近海海運業は増収増益、不動産業は減収減益となっています。
貸借対照表の変化
当第3四半期連結会計期間末の総資産は3,044億7,200万円(前期末比3.8％増)となりました。主に建設仮勘定の増加によるものです。負債は1,609億7,100万円(同0.1％減)とほぼ横ばいでした。純資産は1,435億200万円(同8.6％増)となり、主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は47.1％と前期末の45.0％から2.1ポイント上昇しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、減価償却費は106億8,100万円(前年同期比7.6％増)となっています。また、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移していると推測されます。投資活動では、建設仮勘定の増加が見られ、設備投資が進んでいることがうかがえます。財務活動では、短期借入金の返済が行われています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高1,430億円(前期比3.7％増)、営業利益166億円(同12.9％減)、経常利益169億円(同22.5％減)、親会社株主に帰属する当期純利益172億円(同12.9％減)と、増収減益を見込んでいます。第4四半期は大型ガス船の一時的な稼働減少や一部船舶の市況軟化を想定していますが、事業投資からの受取配当金増加も見込んでいます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり54円00銭(中間配当25円00銭、期末配当29円00銭)を予定しています。期末配当には特別配当5円00銭が含まれています。これは、中期経営計画の数値目標を上回る見込みとなったことや、事業ポートフォリオ戦略における投資が順調に進んでいることなどを総合的に勘案した結果です。
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