2025年3月期 決算短信の要約
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南海電気鉄道の2025年3月期連結業績は、営業収益2,607億8,700万円（前期比7.9％増）、営業利益346億5,500万円（同12.4％増）と増収増益となりました。運輸業の回復や不動産業の堅調さが寄与し、経常利益は355億7,200万円（同21.4％増）と大幅増益を達成。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は224億9,600万円（同6.0％減）となりました。
主な事業セグメント
南海電気鉄道株式会社の主な事業セグメントは、運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業、建設業です。運輸業では鉄道事業やバス事業、不動産業では賃貸・販売事業、流通業ではショッピングセンター経営などを展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、営業収益が2,607億8,700万円（前期比7.9％増）、営業利益が346億5,500万円（同12.4％増）、経常利益が355億7,200万円（同21.4％増）となりました。運輸業における輸送人員の増加や鉄道運賃改定効果が寄与しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は224億9,600万円（同6.0％減）となりました。前期に計上された固定資産売却益の反動減が影響しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が9,768億7,700万円（前期末比2.8％増）となりました。主な変動として、受取手形、売掛金及び契約資産が126億6,000万円増加し、投資有価証券が65億3,100万円増加しています。負債は6,486億5,200万円（同0.8％増）、純資産は3,282億2,500万円（同6.9％増）となり、自己資本比率は31.9％（前期末30.8％）に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは438億1,300万円の獲得（前期比29.6％減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは392億9,900万円の使用（前期比273.3％増）で、主に固定資産の取得による支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは47億8,500万円の使用（前期比89.8％減）となり、長期借入れによる収入が増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、営業収益2,667億円（前期比2.3％増）、営業利益326億円（同5.9％減）、経常利益296億円（同16.8％減）、親会社株主に帰属する当期純利益189億円（同16.0％減）を見込んでいます。子会社化した通天閣観光の通期寄与やマンション販売増加を見込む一方、経費や減価償却費の増加により減益を予想しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり40円（前期比5円増）となりました。2026年3月期も1株当たり40円の配当を予定しており、配当性向は24.0％を見込んでいます。
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