ＮＥＣキャピタルソリューション(株)の決算情報

NECキャピタルソリューション株式会社の主な事業セグメントは、リース事業、ファイナンス事業、インベストメント事業、その他の事業です。リース事業では情報通信機器等のリース・レンタル、ファイナンス事業では金銭の貸付等、インベストメント事業ではベンチャー企業向け投資等を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.4%減の2,548億7,900万円、営業利益が33.5%減の77億8,200万円、経常利益が20.1%減の94億3,700万円、親会社株主に帰属する当期純利益が6.0%減の66億1,100万円となりました。リース事業の契約実行高は前期比23.3%増加しましたが、主要株主の異動に伴う一時的な資金原価の増加やシステム関連費用の増加等が影響し、減益となっています。

総資産は前期末比9.6%増の1兆2,247億9,700万円となりました。主な要因は、現金及び預金が564億5,300万円、リース債権及びリース投資資産が226億3,500万円増加したことです。負債は10.4%増の1兆824億1,200万円、純資産は4.1%増の1,423億8,500万円となりました。自己資本比率は前期末の10.4%から9.9%に低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは340億500万円の支出となり、前期比59.3%支出が増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは150億1,000万円の支出で、前期比80.6%支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,056億4,100万円の収入となり、前期比114.1%収入が増加しました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比104.9%増の1,100億9,700万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比15.7%増の2,950億円、営業利益が99.2%増の155億円、経常利益が69.5%増の160億円、親会社株主に帰属する当期純利益が51.2%増の100億円と、大幅な増収増益を見込んでいます。SBI新生銀行グループとの事業シナジー創出や各事業セグメントの成長を通じて、業績回復を目指す方針です。

2025年3月期の年間配当金は前期比20円増配の1株当たり150円（中間75円、期末75円）となりました。2026年3月期も同額の年間150円（中間75円、期末75円）の配当を予定しています。配当性向は当期の48.9%から32.3%に低下する見通しです。