ＭＳ＆ＡＤインシュアランスグループホールディングス(株)の決算情報

ＭＳ＆ＡＤインシュアランスグループホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外事業です。国内損害保険事業には三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保が含まれます。国内生命保険事業には三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命が含まれます。

当第３四半期連結累計期間の経常収益は前年同期比5.7%増の5兆2,297億円となりました。経常利益は前年同期比113.4%増の8,248億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比122.3%増の6,260億円と大幅に増加しました。この増益は主に、資産運用収益の増加や保険引受費用の減少によるものです。特に、有価証券売却益が前年同期の1,334億円から4,448億円へと大幅に増加しています。

総資産は前連結会計年度末比1.7%減の26兆5,098億円となりました。主な変動として、現金及び預貯金が6,716億円減少し、金銭の信託が2,137億円増加しています。純資産は前連結会計年度末比5.8%減の4兆2,509億円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末の16.6%から15.8%に低下しています。

キャッシュ・フローの詳細な情報は開示されていませんが、現金及び預貯金が前連結会計年度末比23.1%減少していることから、キャッシュ・フローの状況は悪化していると推測されます。一方で、金銭の信託が8.8%増加しており、資金運用方針の変更があったことが示唆されています。

2025年3月期の通期連結業績予想は、経常利益が前期比114.4%増の8,930億円、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比70.6%増の6,300億円と、大幅な増益を見込んでいます。これは当第３四半期までの好調な業績を反映したものと考えられます。

2025年3月期の年間配当予想は1株当たり145円00銭で、第2四半期末に72円50銭（うち特別配当22円50銭）、期末に72円50銭（うち特別配当22円50銭）を予定しています。前期の年間配当270円00銭と比較すると、株式分割の影響を考慮しても実質的な増配となっています。