2025年3月期 決算短信の要約
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松井証券株式会社の2025年3月期決算は、営業収益392.04億円(前年同期比6.5%増)、純営業収益371.35億円(同5.4%増)、営業利益156.36億円(同3.1%増)と増収増益となりました。株式等委託売買代金の増加や金融収支の増加、FX取引によるトレーディング損益の増加が主な要因です。ROEは13.8%と前年度から上昇し、中長期的な目標である8%を上回りました。
主な事業セグメント
松井証券株式会社は、個人投資家向けのオンライン証券取引サービスを主たる事業としています。株式等委託売買業務を中心に、信用取引、FX取引、投資信託販売などのサービスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当事業年度の営業収益は392.04億円(前年同期比6.5%増)、純営業収益は371.35億円(同5.4%増)となりました。営業利益は156.36億円(同3.1%増)、経常利益は152.92億円(同1.6%増)、当期純利益は105.01億円(同7.3%増)と増収増益となりました。主な要因として、株式等委託売買代金の増加や金融収支の増加、FX取引によるトレーディング損益の増加が挙げられます。
貸借対照表の変化
資産合計は1.12兆円(前年同期比4.3%減)となりました。これは主に預り金の減少に伴い預託金が同11.3%減の6,213.12億円となったことによります。負債合計は1.05兆円(同4.7%減)となりました。預り金が同14.6%減の3,638.49億円となった一方、短期借入金及び信用取引借入金の合計額が同11.4%増の3,139.33億円となりました。純資産合計は766億円とほぼ横ばいでした。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは433.62億円の支出(前年同期は59.16億円の支出)となりました。これは主に信用取引資産及び信用取引負債の増減によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは43.73億円の支出(前年同期は88.83億円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは532.02億円の収入(前年同期は86.21億円の収入)となりました。これは主に短期借入金の純増加によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
当社の主たる事業である証券業の業績は株式市場の動向に大きく左右されるため、業績予想は開示されていません。ただし、引き続き経営資源をオンラインベースの事業に集中し、顧客満足度の向上に資する付加価値の高い商品・サービスの開発・提供に取り組み、顧客基盤の強化を図る方針が示されています。
株主還元
当期は1株当たり22円の中間配当を実施し、1株当たり18円の期末配当(予定)を合わせた年間の予定配当金額は1株当たり40円です。その結果、配当性向は98.0%、純資産配当率(DOE)は13.5%となり、基本方針に沿った水準となる予定です。次期の配当は未定とされています。
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