いちよし証券(株)の決算情報

いちよし証券株式会社の主な事業セグメントは、投資・金融サービス業です。具体的には、株式委託売買、投資信託の販売・運用、ファンドラップサービスの提供などを行っています。

当第3四半期連結累計期間の経営成績は、純営業収益が144億2,800万円（前年同期比7.0％増）、営業利益が20億3,600万円（同28.7％増）、経常利益が21億2,000万円（同30.2％増）となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は13億9,500万円（同25.3％増）と大幅に増加しました。これは主に、ファンドラップや投資信託によるストック型資産の増加が寄与したためです。特に、ファンドラップに係るフィー等が前年同期比59.5％増の35億7,300万円となり、収益を押し上げました。

貸借対照表では、総資産が前期末比12.8％増の526億4,100万円となりました。主な要因は現金・預金が111億2,300万円増加したことです。負債は前期末比42.1％増の250億5,900万円となり、預り金が88億7,000万円増加しました。純資産は前期末比4.9％減の275億8,100万円となりました。自己資本比率は52.3％（前期末62.1％）に低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。

キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、現金・預金が大幅に増加していることから、営業活動によるキャッシュフローが改善していると推測されます。投資活動や財務活動によるキャッシュフローの具体的な変化は不明ですが、自己株式の取得16億9,900万円があったことが財務活動によるキャッシュアウトの一因となっています。

業績予想については、金融商品取引業の特性上、証券市場の変動に大きく影響されるため、具体的な数値は開示されていません。ただし、「ストック型ビジネスモデル」の構築を目指し、中期経営計画「３・Ｄ」の目標である預り資産3兆円の達成に向けて、引き続きファンドラップと投資信託によるストック型資産の増加に取り組む方針が示されています。

配当金については、2025年3月期の配当予想額は未定とされています。これは業績予想を開示していないためです。前期（2024年3月期）の年間配当金は1株当たり34円でした。