2025年３月期決算短信の要約
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水戸証券の2025年3月期決算は、株式市場の不安定な状況を反映し、営業収益や利益が減少しました。しかし、投資信託の代行手数料やファンドラップ報酬の増加により、当期純利益は3.6％増の24億2,000万円となりました。自己資本比率は63.2％に上昇し、財務基盤の強化が進んでいます。今後は安定収益基盤の拡充と株主還元の強化に注力する方針です。
主な事業セグメント
水戸証券株式会社は、投資・金融サービス業の単一セグメントで事業を展開しています。主に株式委託売買、投資信託の販売、ファンドラップ業務などを行っており、個人投資家向けのサービスに注力しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当事業年度の業績は、営業収益が139億8,300万円(前期比3.9％減)、純営業収益が139億3,000万円(同3.9％減)と減少しました。営業利益は18億5,800万円(同22.3％減)、経常利益は23億2,800万円(同17.0％減)となりました。一方、当期純利益は24億2,000万円(同3.6％増)と増加しました。株式市場の不安定な状況により、株式委託手数料や投資信託の販売手数料が減少しましたが、投資信託の代行手数料やファンドラップ報酬が増加しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前事業年度末比14.3％減の634億8,000万円となりました。主な変動として、現金・預金が32億1,900万円減少、預託金が32億1,900万円減少、トレーディング商品が17億1,800万円減少しました。純資産は前事業年度末比6.4％減の400億9,700万円となり、自己資本比率は63.2％に上昇しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが4億6,700万円の減少(前年同期は69億2,000万円の増加)、投資活動によるキャッシュ・フローが9億6,300万円の増加、財務活動によるキャッシュ・フローが36億9,100万円の減少となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前事業年度末比32億1,900万円減少し、247億9,100万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
当社は金融商品取引業を営んでおり、業績が株式市況等の動向により大きく変動する可能性があることから、業績予想は開示していません。ただし、四半期毎に決算の概数がまとまり次第、速報値として速やかに開示する方針です。
株主還元
当事業年度の年間配当金は1株当たり30円(前期比6円増)となり、配当金総額は19億300万円(前期比3億4,100万円増)となりました。次期の配当予想額は未定ですが、第七次中期経営計画期間(2026年3月期～2030年3月期)の5期については、1株当たり年間配当金の下限を30円とすることを決定しています。
注意事項
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