日本アジア投資(株)の決算情報

日本アジア投資株式会社は、プライベートエクイティ投資を主な事業としています。国内外の未上場企業への投資や、メガソーラー、ディストリビューションセンター、障がい者グループホームなどのプロジェクト投資を行っています。

営業収益は前年比26.5%増の30.92億円となりました。プロジェクトの売却が好調だったことが増収の要因です。営業利益は1.05億円（前年は11.5億円の損失）、親会社株主に帰属する当期純利益は4億円（前年は17億円の損失）と黒字転換しました。中華圏での営業投資有価証券評価損や投資損失引当金繰入額の減少、販管費の削減が利益改善に寄与しました。

総資産は前年比8.2%減の154.19億円となりました。主な減少要因は、プロジェクト売却に伴う有形固定資産の減少です。負債は前年比22.5%減の82.6億円となり、借入金と社債の残高合計は74.17億円に減少しました。純資産は前年比16.7%増の71.58億円となり、自己資本比率は44.2%に改善しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは14.27億円の収入（前年は4.56億円の収入）となりました。税金等調整前当期純利益の計上や投資資産の回収進捗が要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは1.79億円の収入（前年は8.28億円の支出）となりました。長期借入金の返済を行う一方で、第三者割当増資による収入がありました。

2026年3月期の従来連結基準による見込値では、営業収益24.5億円（前年比13.9%増）、営業利益5億円（同82.6%増）、親会社株主に帰属する当期純利益4.5億円（同12.6%増）を予想しています。国内で複数の未上場株式の売却を見込んでいますが、プロジェクト投資の売却件数は減少する見通しです。

2025年3月期は無配となりました。2026年3月期も、借入金のリスケジューリング期間中であるため無配を予定しています。将来的には、業績の立て直しとリファイナンスの実現後に配当の検討が可能になる見通しです。