2025年3月期 決算短信の要約
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日本証券金融の2024年度決算は、株式市況の活況や市場金利変動に伴う資金需要増加を背景に増収増益となりました。連結営業利益は113.29億円(前期比11.3%増)、経常利益は125.07億円(同13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は103.75億円(同29.2%増)と大幅増益を達成しました。
主な事業セグメント
日本証券金融株式会社の主な事業セグメントは、証券金融業、信託銀行業、不動産賃貸業の3つです。証券金融業では貸借取引業務やセキュリティ・ファイナンス業務を行い、信託銀行業では有価証券等の信託業務や銀行業務を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年度の連結営業利益は113.29億円(前期比11.3%増)、経常利益は125.07億円(同13.4%増)と増益となりました。これは株式市況の活況や市場金利変動に伴う資金需要増加を背景に、貸借取引融資や株券レポ取引などが堅調だったことが要因です。親会社株主に帰属する当期純利益は103.75億円(同29.2%増)と大幅増益となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は13兆7,695億円(前期末比248億円増)、負債合計は13兆6,352億円(同350億円増)、純資産合計は1,343億円(同102億円減)となりました。買現先勘定が1兆6,875億円増加した一方、借入有価証券代り金が6,459億円減少しました。負債では売現先勘定が2兆946億円増加し、貸付有価証券代り金が1兆2,128億円減少しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは5,350億円の流出超(前期は3,834億円の流入超)となりました。これは主に貸付有価証券代り金等の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは17億円の流入超、財務活動によるキャッシュ・フローは90億円の流出超となりました。期末の現金及び現金同等物は1兆4,352億円(前期末比5,423億円減)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年度の業績見通しは、連結経常利益132億円(前期比5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益94億円(同9.4%減)を予想しています。経常利益は増益を見込むものの、当期純利益は特別利益の反動減により減益を予想しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり84円(前期比37円増)となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり80円(前期比4円減)となっています。また、2025年5月15日に最大1,700,000株、28億円を上限とする自己株式取得を決議しました。
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