2025年３月期 決算短信の要約
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SBIホールディングスの2025年3月期決算は、金融サービス事業の安定成長と投資事業の大幅な業績回復により、増収増益を達成しました。総資産は18.3%増加し、現金及び現金同等物も20.1%増加しています。一方で、資本は7.5%減少しており、財務基盤の強化が課題となる可能性があります。今後は韓国の教保生命保険との提携強化や株式会社SBI貯蓄銀行の株式一部譲渡など、海外事業の再編も進めていく方針です。
主な事業セグメント
SBIホールディングス株式会社は、金融サービス事業、資産運用事業、投資事業、暗号資産事業、次世代事業の5つの事業セグメントを展開しています。金融サービス事業は証券、銀行、保険を中核とし、資産運用事業は投資信託の運用等、投資事業はベンチャー企業への投資、暗号資産事業は暗号資産交換業、次世代事業はバイオ・ヘルスケアやWeb3関連事業等を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の経営成績は、収益が1.44兆円(前期比19.3%増)、税引前利益が2,822.9億円(同99.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1,621.2億円(同85.8%増)となりました。これは主に金融サービス事業における受取利息の増加と投資事業におけるFVTPLで測定する金融資産からの収益増加によるものです。特に投資事業は前期の損失から671.88億円の利益に転じ、暗号資産事業も税引前利益が151.8%増加しました。
貸借対照表の変化
当期末の総資産は32.11兆円(前期末比18.3%増)、資本は1.76兆円(同7.5%減)となりました。主な変動として、営業債権及びその他の債権が2.05兆円増加し、その他の投資有価証券が1.19兆円増加しました。一方で、顧客預金が3.03兆円増加し、社債及び借入金が1.24兆円増加しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1.51兆円の収入(前期比12.1%増)となり、主に顧客預金の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは1.06兆円の支出(前期は651.16億円の支出)となり、主に投資有価証券の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4,458.92億円の収入(前期は291.72億円の収入)となり、主に社債の発行による収入によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
当企業グループが展開する投資・証券関連事業をはじめとする金融事業全般は、その特性上、株式市場等の変動要因による影響が極めて大きいため、業績予想の開示は行っていません。ただし、四半期決算の迅速な開示に努め、合理的な業績予想が可能となった場合には速やかに開示する予定です。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり170円(前期比10円増)、配当金総額は515.05億円となりました。配当性向(連結)は31.7%(前期は50.6%)、親会社所有者帰属持分配当率(連結)は4.1%(前期は4.0%)となっています。次期の配当予想額は未定です。
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