(株)筑波銀行の決算情報

株式会社筑波銀行は、主に銀行業を営んでいます。預金業務、貸出業務、有価証券投資業務などの金融サービスを提供しており、茨城県を中心に事業を展開しています。

当第3四半期連結累計期間の経常収益は前年同期比1.1%増の304億100万円となりました。これは主に貸出金利息や預け金利息の増加による資金運用収益の増加が要因です。一方、経常利益は前年同期比2.7%減の29億9,700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5.3%減の25億4,500万円となりました。これは主に貸倒引当金繰入額の増加によるその他経常費用の増加が影響しています。

総資産は前連結会計年度末比3.0%増の2兆9,385億円となりました。これは主に貸出金が2.9%増加し2兆955億円となったことや、現金預け金が6.2%増加し3,734億円となったことによります。負債は前連結会計年度末比3.2%増の2兆8,440億円となり、主に預金が4.2%増加し2兆6,839億円となったことが要因です。純資産は前連結会計年度末比2.7%減の944億円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が19.0%減少したことによります。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、貸借対照表の変動から、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスと推測されます。これは主に預金の増加（前期末比1,072億円増）が貸出金の増加（同583億円増）を上回っているためです。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の増加（同43億円増）からややマイナスと推測されます。財務活動によるキャッシュ・フローは大きな変動がないと考えられます。

2025年3月期通期の連結業績予想は、経常利益が前期比78.3%増の44億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同63.9%増の36億円と、大幅な増益を見込んでいます。これは主に資金運用収益の増加や経費削減効果が期待されているためと推測されます。

2025年3月期の1株当たり配当金予想は、普通株式が年間5円（前期と同額）、第四種優先株式が年間0.05円（前期比0.05円減）となっています。配当政策に大きな変更はありません。