2025年３月期 決算短信の要約
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武蔵野銀行の2025年3月期決算は、経常収益840億8,400万円(前年比3.7%増)、経常利益181億円(同11.3%増)、当期純利益131億4,600万円(同16.7%増)と増収増益となりました。貸出金や預金が順調に増加し、資金利益や役務取引等利益が拡大。自己資本比率も健全性を維持しつつ、増配も実施されています。
主な事業セグメント
武蔵野銀行は、埼玉県を主な営業基盤とする地方銀行です。主な事業セグメントは銀行業、リース業、信用保証業です。預金業務、貸出業務、有価証券投資業務などの銀行業務を中心に、地域密着型の総合金融サービスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の経常収益は前年比3.7%増の840億8,400万円、経常利益は11.3%増の181億円、親会社株主に帰属する当期純利益は16.7%増の131億4,600万円となりました。資金運用収益が貸出金利息や有価証券利息配当金を主因に増加し、役務取引等収益も法人・個人関連ともに増加しました。一方で、資金調達費用が預金利息を主因に増加しました。貸出金残高は前年比2.9%増の4兆1,132億円、預金残高は1.8%増の5兆646億円と順調に拡大しています。
貸借対照表の変化
総資産は前年比1.3%増の5兆4,749億円となりました。貸出金が1,182億円増加し4兆1,132億円、有価証券が96億円増加し1兆553億円となった一方、現金預け金が694億円減少し1,614億円となりました。負債は前年比1.5%増の5兆2,069億円、純資産は前年比2.2%減の2,679億円となりました。自己資本比率は単体で12.64%、連結で13.27%と健全性を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは283億円の支出、投資活動によるキャッシュ・フローは375億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは38億円の支出となりました。預金は増加したものの、貸出金の増加や有価証券の運用増加により全体としてキャッシュ・フローはマイナスとなりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前年比696億円減少し1,606億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、経常収益が911億円(前年比8.3%増)、経常利益が204億円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が140億円(同6.4%増)を見込んでいます。引き続き資金運用収益の増加や役務取引等収益の拡大を見込む一方、資金調達費用の増加も予想されています。地域経済の回復や金利環境の変化を背景に、増収増益基調の継続が期待されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり125円(前年比20円増)となりました。2026年3月期は更に15円増配し、年間140円(中間70円、期末70円)を予定しています。配当性向は31.4%から33.0%へ上昇する見込みで、株主還元の強化が図られています。
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