(株)三井住友フィナンシャルグループの決算情報

三井住友フィナンシャルグループの主な事業セグメントは、ホールセール事業部門、リテール事業部門、グローバル事業部門、市場事業部門です。各部門で銀行業務や証券業務、カード事業などの金融サービスを提供しています。

2025年3月期の経営成績は、前年度比で大幅に改善しました。経常収益は8.8%増の10兆1,749億円、経常利益は17.3%増の1兆7,195億円、親会社株主に帰属する当期純利益は22.3%増の1兆1,780億円となりました。国内外の預貸金収益増加や資産運用・決済ファイナンスビジネスの好調、国内ホールセールビジネスの手数料収入増加が主な要因です。一方、与信関係費用は前年度比705億円増加し3,445億円となりました。

貸借対照表では、総資産が前年度末比3.7%増の306兆2,820億円となりました。主要項目では、貸出金が3.9%増の111兆1,362億円、預金が4.0%増の171兆4,987億円と拡大しています。純資産は前年度末比0.3%増の14兆8,415億円となり、自己資本比率は4.8%と健全性を維持しています。

キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが前年度比673.3%増の4兆9,694億円と大幅に改善しました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは391.1%減の△4兆5,129億円、財務活動によるキャッシュ・フローは271.1%減の△4,801億円となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前年度末比0.3%減の66兆1,877億円となっています。

2026年3月期の業績予想では、親会社株主に帰属する当期純利益が1兆3,000億円（前年度比10.4%増）と更なる成長を見込んでいます。1株当たり当期純利益は338.19円を予想しており、継続的な業績向上が期待されます。

2025年3月期の年間配当金は、中間配当180円、期末配当62円（株式分割考慮後）となり、配当総額は4,750億円、配当性向は40.3%となりました。2026年3月期は年間136円（中間68円、期末68円）の配当を予定しており、配当性向は40.2%を見込んでいます。