(株)丸井グループの決算情報

丸井グループの主な事業セグメントは、小売とフィンテックです。小売セグメントでは商業施設の賃貸・運営管理、衣料品等の販売、店舗内装などを行っています。フィンテックセグメントではクレジットカード業務、家賃保証、投資信託販売などを展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上収益が2,544億円(前年比+8%)、営業利益が445億円(同+9%)、経常利益が399億円(同+3%)、当期利益が266億円(同+8%)と4期連続の増収増益となりました。EPSは143.2円(同+10%)で過去最高を更新し、ROEは10.6%(前年差+0.7%)と34年ぶりに10%を超えました。フィンテックのカードクレジット取扱高が全体をけん引し、グループ総取扱高は4兆9,269億円(前年比+10%)と過去最高を記録しています。

貸借対照表では、営業債権が6,298億円(前年差+396億円)に増加し、総資産は1兆534億円(同+499億円)となりました。有利子負債は6,365億円(同+421億円)に増加しました。自己株式の取得や配当金の支払いにより、自己資本は2,461億円(同-71億円)となり、自己資本比率は23.4%(同-1.8%)となっています。

営業キャッシュ・フローは45億円の支出(前期は380億円の収入)となりました。投資キャッシュ・フローは137億円の支出(前期は183億円の支出)、財務キャッシュ・フローは28億円の収入(前期は79億円の支出)となりました。基礎営業キャッシュ・フローは、税引前利益の増加などにより前期より106億円増加し、497億円の収入となっています。

2026年3月期の業績見通しは、売上収益2,725億円(前年比+7%)、営業利益500億円(同+12%)、当期利益280億円(同+5%)と増収増益を予想しています。EPSは155円(同+8%)、ROEは11.2%(前年差+0.6%)、ROICは3.9%(同+0.1%)を見込んでいます。グループ総取扱高は5兆3,900億円(前年比+9%)を予想しています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり106円(前年差+5円)で、13期連続の増配となり9期連続で過去最高を更新しました。配当性向は74.0%です。2026年3月期の年間配当金は1株当たり131円(前年差+25円)を予定し、14期連続の増配を見込んでいます。また、200億円を上限とする自己株式取得枠を設定しました。