(株)銀座山形屋の決算情報

株式会社銀座山形屋の主な事業セグメントは、小売事業、卸売事業、受託縫製事業です。小売事業ではスーツの販売、卸売事業では展示会等での販売、受託縫製事業では他社からの受託生産を行っています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は28億3,800万円（前年同期比0.3％増）となりました。一方、経常利益は4,200万円（前年同期比42.7％減）に減少しました。特に夏場から秋口にかけての猛暑・残暑の影響でスーツの受注・売上が低迷し、材料費等のコスト増を吸収できませんでした。また、株式併合費用4,600万円等を特別損失に計上したことから、4,200万円の親会社株主に帰属する四半期純損失となりました。

総資産は前連結会計年度末比2.1％減の37億3,900万円となりました。流動資産が3.3％減少し16億8,300万円に、固定資産が1.1％減少し20億5,500万円となりました。負債合計は0.5％減の15億4,800万円、純資産は3.1％減の21億9,000万円となりました。自己資本比率は58.6％と前期末から0.6ポイント低下しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前期末比4.4％減少し9億6,600万円となっています。減価償却費は4,400万円で前年同期とほぼ同水準です。営業活動によるキャッシュ・フローは減少、投資活動は投資有価証券の取得等により支出が増加、財務活動は配当金の支払い等により減少したと推測されます。

2025年3月期の連結業績予想は、売上高40億500万円（前期比5.8％増）、営業利益1億1,400万円（同78.1％増）、経常利益1億5,000万円（同35.1％増）、親会社株主に帰属する当期純利益1億3,000万円（同44.4％増）と増収増益を見込んでいます。第3四半期までの実績は厳しい状況ですが、第4四半期での業績回復を期待しているようです。

2025年3月期の期末配当は実施しない予定です。これは、当社株式を非公開化するための手続きとして株式併合に係る議案が2025年1月23日開催の臨時株主総会で承認可決されたためです。