2025年3月期 決算短信の要約
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GSIクレオスの2025年3月期決算は、売上高が過去最高の1,655.41億円（前期比13.2%増）を達成し、親会社株主に帰属する当期純利益も23.58億円（同16.8%増）と過去最高を更新しました。事業ポートフォリオの見直しと構造改革を進めながら、持続可能な成長と利益体質の強化に取り組んでいます。次期も増収増益を見込み、株主還元の強化も図っています。
主な事業セグメント
GSIクレオスの主な事業セグメントは、ファイバー、アウター、インナー、セミコンダクター、ケミカル、ホビー＆ライフ、マシナリー＆イクイップメントの7つです。繊維関連事業を中心に、半導体、化学品、ホビー、産業機械など幅広い分野で事業を展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の業績は、売上高が前期比13.2%増の1,655.41億円と過去最高を更新しました。営業利益は2.4%増の29.5億円となりましたが、経常利益は為替変動の影響により15.0%減の25.48億円となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は16.8%増の23.58億円と過去最高を達成しました。これは特別利益としてトリアセテート繊維事業の譲受に伴う負ののれん発生益が寄与したためです。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比46.29億円増加の799.65億円となりました。主な要因は、トリアセテート事業の在庫を含む棚卸資産の増加です。負債は19.92億円増加の498.79億円、純資産は26.36億円増加の300.86億円となりました。自己資本比率は37.6%と前期末から1.2ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは27.13億円の収入（前期比25.3億円増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは9.55億円の支出（前期は14.86億円の収入）、財務活動によるキャッシュ・フローは42.22億円の支出（前期は4,300万円の収入）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比23.51億円減少の79.94億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高1,660億円（前期比0.3%増）、営業利益32億円（同8.5%増）、経常利益32億円（同25.6%増）、親会社株主に帰属する当期純利益24億円（同1.8%増）を見込んでいます。米国の通商政策の影響など不確実性の高い事業環境を想定していますが、引き続き増収増益を目指しています。
株主還元
当期の配当は、1株当たり前期比14円増の97円とし、連結配当性向は50.5%となります。次期の配当予想は、1株当たり100円（連結配当性向51.1%）を予定しています。新たに1株当たり100円を下限とする累進配当を導入し、株主還元の強化を図っています。
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