2025年３月期第３四半期決算短信の要約
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極東貿易株式会社の2025年3月期第3四半期決算は、売上高350億9,700万円（前年同期比13.5%増）、営業利益14億3,300万円（同145.8%増）と大幅な増収増益となりました。M&Aによる事業拡大や好調な産業設備関連部門が業績を牽引し、通期予想も上方修正されています。一方で、自己資本比率の低下や配当金の減少が見られ、財務バランスと株主還元の動向に注目が必要です。
主な事業セグメント
極東貿易株式会社の主な事業セグメントは、産業設備関連部門、産業素材関連部門、機械部品関連部門の3つです。産業設備関連部門では鉄鋼・化学プラント向け設備等、産業素材関連部門では樹脂・塗料等、機械部品関連部門では精密ファスナー（ねじ類）等を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比13.5%増の350億9,700万円、営業利益は145.8%増の14億3,300万円、経常利益は81.1%増の16億9,000万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、子会社株式取得に伴う負ののれん発生益を特別利益として計上したことなどから、365.1%増の32億100万円と大幅に増加しました。産業設備関連部門が好調に推移し、産業素材関連部門も北米向け自動車部品用樹脂・塗料事業が好調でした。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比23.9%増の615億700万円となりました。主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産が52億2,800万円増加、商品及び製品が27億6,200万円増加したことです。負債は38.5%増の331億8,900万円、純資産は10.2%増の283億1,700万円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末の51.7%から46.0%に低下しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末から12億3,200万円増加し98億7,200万円となっています。短期借入金が35億8,600万円増加しており、M&Aなどの投資活動による資金需要があったと推測されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上高を前回予想比13.2%増の515億円、営業利益を41.7%増の17億円、経常利益を33.3%増の20億円、親会社株主に帰属する当期純利益を191.7%増の35億円としています。産業設備関連部門と産業素材関連部門の好調、および新規連結子会社の業績寄与が期待されています。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金予想は、中間配当35円、期末配当35円の年間70円となっています。前期実績の93.5円から減配となる見込みです。
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