2025年３月期決算短信の要約
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神鋼商事株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高が6,171億7,700万円（前期比4.4％増）と増収となりましたが、営業利益132億2,300万円（同0.5％減）、経常利益117億6,300万円（同8.2％減）、親会社株主に帰属する当期純利益85億6,300万円（同6.0％減）と減益となりました。アルミ・銅ユニットが好調である一方、原料ユニットの利益が大幅に減少しています。自己資本比率は23.6％に改善し、財務体質の強化が進んでいます。
主な事業セグメント
神鋼商事株式会社の主な事業セグメントは、「金属」と「機械・溶接」の2セグメント、「鉄鋼」「アルミ・銅」「原料」「機械」「溶接」の5ユニットです。鉄鋼製品、アルミ・銅製品、原料の調達・販売、産業機械、溶接材料などを国内外で取り扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が6,171億7,700万円（前期比4.4％増）となりました。一方、営業利益は132億2,300万円（同0.5％減）、経常利益は117億6,300万円（同8.2％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は85億6,300万円（同6.0％減）と減益となりました。売上高は増加したものの、利益面では減益となっており、特に経常利益の減少が目立ちます。セグメント別では、アルミ・銅ユニットが好調で売上高・利益ともに大幅増となった一方、原料ユニットの利益が大きく減少しています。
貸借対照表の変化
総資産は3,868億7,000万円となり、前期末比95億3,700万円減少しました。主な要因は、現金及び預金の増加と投資有価証券の減少です。負債合計は2,938億9,300万円で、前期末比150億3,400万円減少しました。これは主に電子記録債務と長期借入金の減少によるものです。純資産は929億7,700万円となり、前期末比54億9,600万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上と為替換算調整勘定の増加によるものです。自己資本比率は23.6％と、前期末の21.7％から1.9ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは69億8,900万円の収入（前期比21億100万円減少）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは66億8,800万円の収入（前期比94億7,800万円増加）となり、主に投資有価証券等の売却による収入82億8,100万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは50億1,300万円の支出（前期比22億2,700万円減少）となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は213億8,000万円となり、前期末に比べ90億7,100万円増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高6,370億円（前期比3.2％増）、営業利益119億円（同10.0％減）、経常利益120億円（同2.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益92億円（同7.4％増）を見込んでいます。売上高は増加を予想していますが、営業利益は減少する見通しです。一方で、経常利益と当期純利益は増加を見込んでおり、特に当期純利益の増加率が高くなっています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり300円（中間配当150円、期末配当150円）となり、配当総額は26億5,600万円、配当性向は30.8％となりました。2026年3月期の配当予想は、1株当たり年間106円（中間配当53円、期末配当53円）となっています。なお、2025年4月1日付で1株を3株に株式分割しており、2026年3月期の配当予想は分割後の株式数に基づいています。
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