(株)内田洋行の決算情報

内田洋行グループは、民間市場と公共市場に対してICT関連ビジネスと環境構築関連ビジネスを展開しています。主な事業セグメントは公共関連事業、オフィス関連事業、情報関連事業です。

当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高2,342億8,800万円（前年同期比+16.6%）、営業利益117億9,400万円（前年同期比+25.9%）と大幅な増収増益となりました。公共市場では自治体システム標準化対応やGIGAスクール端末更新、学校ネットワーク構築案件が好調でした。民間市場ではオフィスリニューアルやクラウドベースのサブスクリプション型ソフトウェアライセンス契約が増加しています。

資産合計は前連結会計年度末比23.8%増の1,865億8,400万円となりました。主な変動は、受取手形、売掛金及び契約資産の増加367億1,500万円です。負債合計は35.6%増の1,165億5,900万円となり、主に仕入債務の増加329億7,800万円によるものです。純資産合計は8.1%増の700億2,500万円となりました。自己資本比率は42.8%から37.4%へ5.4ポイント減少しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末比25億5,400万円減少しています。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が大幅に増加しており、営業活動によるキャッシュ・フローへの影響が示唆されます。投資活動や財務活動による具体的な変化は記載されていません。

2025年７月期の通期連結業績予想が上方修正されました。売上高3,270億円（前期比+17.7%）、営業利益118億円（同+26.3%）、経常利益127億円（同+25.3%）、親会社株主に帰属する当期純利益86億円（同+22.9%）を見込んでいます。公共市場での自治体システム標準化対応やGIGAスクール構想関連需要、民間市場でのオフィスリニューアル需要などが好調な業績の背景となっています。

当期の配当予想は、期初に公表した1株あたり220円から変更されていません。ただし、業績予想の上方修正を踏まえ、還元方針をもとに配当金額を検討する予定です。