2025年3月期 決算短信の要約
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築地魚市場株式会社の2025年3月期決算は、売上高624.14億円（前期比6.3%増）、営業利益3.02億円（751.7%増）と大幅な増収増益となりました。主力の水産物卸売業は増収ながら赤字が続いていますが、冷蔵倉庫業の好調により全体の業績は改善しています。次期も増収増益を見込んでおり、配当は35円を維持する予定です。
主な事業セグメント
築地魚市場株式会社の主な事業セグメントは、水産物卸売業、冷蔵倉庫業、不動産賃貸業の3つです。水産物卸売業が主力で、水産物及びその加工製品の卸売を行っています。冷蔵倉庫業では水産物の冷蔵保管等を、不動産賃貸業では不動産の賃貸等を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の連結売上高は624.14億円（前年同期比6.3%増）、営業利益は3.02億円（前年同期比751.7%増）、経常利益は3.3億円（前年同期比332.1%増）、親会社株主に帰属する当期純利益は2.87億円（前年同期比41.0%増）となりました。水産物卸売業の売上高は増加したものの、セグメント損失は1.89億円となりました。冷蔵倉庫業は増収増益、不動産賃貸業は前年並みの業績となっています。全体として、売上高・利益ともに大幅に改善しています。
貸借対照表の変化
総資産は166.02億円（前期末比3.4%減）となりました。流動資産は71.75億円（7.2%減）で、主に現金及び預金の減少によるものです。固定資産は94.27億円（0.2%減）でした。負債は100.65億円（6.5%減）となり、主に買掛金と長期借入金の減少によるものです。純資産は65.37億円（1.9%増）となり、自己資本比率は39.4%（前期末37.3%）に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4.49億円の支出（前期は11.99億円の収入）となりました。これは主に仕入債務の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは3.54億円の支出（前期は100万円の支出）で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは2.72億円の収入（前期は8.33億円の支出）で、主に借入金の増加によるものです。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は8.56億円（前期末比38.3%減）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高635億円（前期比1.7%増）、営業利益4.8億円（58.5%増）、経常利益4.8億円（45.3%増）、親会社株主に帰属する当期純利益3.8億円（32.1%増）を見込んでいます。インバウンド需要は好調ですが、為替変動や金利動向、物価上昇の影響など、引き続き厳しい経営環境が予想されています。
株主還元
当期の1株当たり配当金は35円で、配当金総額は7,700万円、配当性向は27.0%となりました。次期の1株当たり配当金予想も35円（配当性向20.4%）を予定しています。
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